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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2006年9月12日

公共財ゲーム

これは、飲み会とかでやる王様ゲームとかそういうのではありません。
例えば、あるバイトで給料は一緒、残業手当は保証、時間前に終わっても8時間分のバイト代は支払います、こういう仕事があったとします。この仕事に4人が集まりました。

A:17時から飲み会なので早く帰りたい。
B:今日は暇なので、なんでもいい。
C:一生懸命働いて、次の仕事ももらいたい。
D:出来るだけお金が欲しいので、ゆっくり仕事をして、残業手当ももらいたい。

全員で猛烈に仕事をすると、短い時間で一定の日当をもらえるので、時間当たりの単価が高くなりますが、実際はそうはなりません。ゆっくり働いたほうが、よりお金はもらえるし楽なんです。この場合、個人の給料に大きく反映された結果の行動です。いわゆるフリーライダー(楽をする人)なのです。個人的には楽ですが、全体としては仕事が進まないし、人件費はかかるし、雇用主は困ってしまいます。

こういう同じ条件化(バイト代が一緒)では、もうすでに実験結果が出ていて、10回も繰り返せば、みんなで協力してバイトを終わらせようとする貢献的態度は15%以下まで低下するそうです。

じゃあ、どうすりゃいいの?

まぁ、日本人はまじめなので、15%じゃなくて20%くらいかもしれませんが、この問題を短期的に解決する方法として、条件をつけてあげることみたいです。Aさんに、Bさんもがんばるみたいだよって教えてあげるとAさんは、Bさんもやるんだったら自分も頑張るしかないなって思うみたいなのです。もっというとみんなが頑張っていると、自分も頑張らなきゃいけないなって思うわけです。日本人はこういう意識が強いのである程度は有効だと思います。次により現実的な方法としては、処罰があります。処罰は嫌ですねぇ。ノルマとか。ノルマ達成ができないと処罰。うんざりですね。でもそうしないと、人間サボってしまう生き物らしいのです。

もっと自発的に生きてゆきたいものですが、楽なほうがいいという気持ちもわかるけど、みんなが楽をするとノルマもきつくなるし。。結局そういう正義感が強い人が損をしてしまうんですよね。みんなが協力し合える、最適な解はあるんでしょうか。

もっと詳しく公共財ゲーム



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