2007年4月19日
イタリアは不幸な国?
ヨーロッパの中で一番幸福な国はどこか?なんてニュースが流れてきたが、ヨーロッパではイタリアの幸福ランキングはそんなに高くなかった。なぜならば、イタリア人は批評癖があるらしく、こういう調査にはその傾向が顕著に現れたからなんだとか。そもそも統計をとること自体に意味があるのかと首を傾げたくなるが、興味が惹かれたのは事実だ。メディアの力だろうか。「幸せは自分の心がきめる」なんてみつお言っていたような気がするが。
先日仕事の合間にイタリア共和国首相ロマーノ・プロディの講演会を聞く機会を得た。最初の20分はペーパーの棒読みだったが、オリーブの木の中心メンバーであるし、欧州委員会委員長を5年も務めた人物でもあり、質疑応答の時は、鋭い眼光を垣間見ることができた。
聴衆からの質問に対する回答で、地理的に遠い国への国際援助を考える場合、そもそもその援助額について国民的理解を得られることも難しく、さらにその額の割りに効果も得られていないという実情があり、欧州・日本に比べてその額がかなり小規模にも関わらず、例えばアフリカの首脳陣に絶大な好印象を与えている中国の援助政策の成功を直に耳にしたプローディ首相の生の声はなかなか印象的であった。
関係ないが、日本人がイタリア語を話しているだけで、ペラペラに聞こえ、それだけで凄いと感心してしまうのは、自分が語学に劣等感を持っているからだろうか。英語だとタドタドしく話すとすぐばれちゃうからなぁ。。
- by editor
- at 10:44
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