2007年6月23日
本物の価値は変わらない
結構前に自転車のギアが壊れてしまった。ギアが壊れるとはどういうことかというと、1速だけということで、一番軽いギアなんだが、これが坂道でちんたら走っていると、おばちゃんが操る電動自転車にぶっちぎられてしまう。まだ電動自転車ということで多めにみても、平地でもママチャリを操る高校生にもぶっちぎられる。ヘルメットをかぶって、ロードレーサーと呼ばれるレース用マシンに乗っているのにだ。これはフルマラソンをすでに4度も完走している自分にとってはショックなことで、どうにかしたいと思っていた。この自転車の年齢は8歳以上だと思われるが、尊敬する先輩に譲ってもらったものなので大事にしたい代物だ。
そこで週末に地元の「自転車修理大好きな店」に行った。調べてもらったらやっぱりすぐには直りそうもない、と店員は言う。しかも車体が古いので部品がもう手に入らないそうだ。新しい部品で動くことは動くかもしれないが、かつての切れ味は保障できないという。店員いわく、「直してもグレードダウン」ということだ。ちょっと意味がわからなかったので、詳しく聞いてみると、このタイプの自転車あるいはその部品はネットオークションに賭けられているような代物で、現在でも購入当初と価値は変わらないだろうと言う。
最新のテクノロジーが登場し、見た目はよくなり、価格は安くなっているように思われるが、今も昔も本物の価値は変わらないということを再確認できた。
しかし、店員も先輩のセンスには驚いていて、「いい自転車なんでがんばります」と言ってくれた。梅雨明けには、もう、おばちゃんが操る電動自転車にぶっちぎられることはないだろう。
- by editor
- at 09:32
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