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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2007年8月14日

グラスホッパー

井坂幸太郎のグラスホッパーを読んだ。巻末の解説によるとハードボイルドに分類されるそうだが、他の作品と比べてポップ感はなく、闇へ闇へと引きづられていくような人々を描いた小説だ。グラスホッパーとはバッタのことだが、作品内でバッタの中でも集団で暮らすバッタは凶暴になっていき、人間も集団で暮らすと競争が起こり争いが絶えなくなる、そういう環境で育つから凶暴だなんて節がある。ある深夜番組では、集団生活するコオロギと、単体で生活するコオロギをコオロギ相撲させたところ、一人で生活していたコオロギはより凶暴な性格になり、人間と一緒ですね、なんてどこかの学者が説明していたが、人間はどの道、凶暴なのだろうか。平和な生活を夢見ることは人間のエゴなんでしょうかね。



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