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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2007年11月24日

蒲生邸事件

宮部みゆき著「蒲生邸事件」を読んだ。蒲生邸事件というとイカツイ印象を受けるが実在した事件ではなく、しかも現代からタイムトリップしちゃうSF小説でなんだが、それがそれが。二.二六事件を題材としていて、日本史で黒字で登場するので、認識してはいたが、どんな内容で、それがその後の日本にどんな影響を与えたかなんてことは、小学生や、中学生、高校生だった自分の関心の外であった。

タイムトリップした主人公は、この事件を目撃して、「その瞬間、その瞬間、悔いのないように生きる」ことを知り、現代に帰る。運命っていうものがあるかも知れない、歴史は変わらないかも知れない、決められたレールを走るだけかも知れない。だけど、そのレールから逃げずに生きることを描いた熱い小説だ。

「過去を過去であるという理由で差別しない態度」

あとがきから


先日、ある講演を聴きに行って面白い文章を紹介していた。

「人の実行より自分の理論の方が優れているといつも批判する愚か者がいる。」

「世の中には一切の批判を免れる幸せ者がいる。それは何もしない者だ。」



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