2008年1月24日
IT技術と組織パフォーマンス
今日はアカデミック木曜日。行って来ましたものづくり寄席in丸の内。
IT技術の導入をしていないところはないと思うが、果たして投資した分以上の効果は得られているのだろうか。一部にしか使われず宝の持ち腐れになっているものも少なくない。本当に必要なのは、IT技術を導入することではなく、起こりうる様々な変化に対応できる組織に変革することだ。結論から言うとIT技術を有効に使って組織を変革すべくトップの決断とそれを執行する各部門の代表者からなるプロジェクトチームの強い結束力なくして成功はない。
財務状況の悪化の中,とりわけ病院の効率化が問題になっている。ITを活用する取り組みがあるものの,それほど成果をあげていない。ものづくりの視点を医療サービス産業に適応し,医療現場の問題を明らかにしつつ,医療サービスの向上に必要なものは何かを考える。
組織として重要なことは、他部門とのコミュニケーションを円滑することであり、それにより、無駄な待ち時間を減らすことで、業務の「淀みない流れ」を作ることができる。この円滑なコミュニケーションを実現するのがIT技術で、その部門間あるいは現場の仕事をよく知っているものが開発するのが理想だが、ほとんどの場合、ベンダーに開発を依頼し、使いににくいものに高い投資をし、ITに詳しくないユーザーはそれを評価する能力を有しない。その結果、さらにメンテナンス費用がかさむ。やはり、日本的経営の特徴である、自前主義で、現場をよく知るIT技術者を育て、評価できる能力を伸ばし、よりユーザ側に立ったカスタマイズが出来ることが成功の要件のようだ。
IT技術と組織パフォーマンスの要件
・トップのリーダーシップ
・各部門代表による結束力の強いプロジェクトチーム
・現場をよく知るIT技術者の育成
*IT技術を導入さえすれば良いという、首脳陣の判断は必ず失敗する。
もっと詳しく(PDF文書)
- by editor
- at 22:40
編集長のおすすめの一冊!2010
comments