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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2008年1月11日

過去の否定が改革の第一歩

昨日の木曜日は、2008年最初のアカデミック木曜日。イトーヨーカ堂の現場管理と現場事例という題材で、ほぼ満席だった。演者の著書は新聞等で高評価を受けているとのことであったが、ボソボソと話しており、執筆力とプレゼン力は明らかに違うなと改めて思った。しかしながら、おそらくイトーヨーカ堂で成功していると思われ、ごく聞きなれた内容ではあったが、強調されるとそうかなと思わざるを得ない。勝ち組ならではの説得力で、負け組みは、いくら論理的でも負け犬の遠吠えにしかならないということか。


イトーヨーカ堂の経営の特徴と現場事例
イトーヨーカ堂の経営の特徴を報告後、DVDで現場事例を放映、パートを巻き込んだ「仮設‐検証、発注を通した売り場設計(品揃えや売り方など)」を紹介。さらに単品管理経営を概説する。

強調されたのは、手数を惜しまないこと。これは、これまでの寄席でも共通していることだが、単品管理をしっかりとしていることがイトーヨーカ堂の強みだろう。例えば鮮魚売り場において、夕食前までは、丸魚を売り、その時間帯を過ぎるともう主婦は買いに来ないので、あっさりそれらを売り場から撤収し、即刺身のお造りにして、夜の一人暮らし向けの売り場へ投入する。そこには、さばいて、刺身のお造りにするという手間をかけて、無用な値引きを減らしているという。「ニーズにあった商品を出し続け入ることで、値段よりも優先されるものがある」という。

現場ではこのようなダイナミックな仕事の流れを根付かせるのには相当苦労したという。しかもイトーヨーカ堂の職員の8割のパートの非常勤さんだ。イトーヨーカ堂の現場戦略は下記のようにしているようだ。
+--------+
| 販売計画 |
+--------+
   ↓
+--------+
|情報共有| →係長から毎日のミーティングによる情報提供、固定概念の払拭
+--------+
| 作業割当 | →係長が的確な作業量把握により、ダイナミックな作業割当
+--------+  一人が作業効率が良くても、全体のパフォーマンスが上がらなければ、意味がない。(澱みない流れ)


先日、イチローの特集がテレビで放映されていたが、イチローには経験と蓄積がいっぱいある。しかし、イチローは言い切った。

「僕にはそれを切る勇気がある。」

過去を否定し続けることができる人間は、そうはいないと思う。逆に、そういう人間だけが勝ち続けられるのではないだろうか。



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