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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2008年1月31日

「相手をあわせさせる欧米人」と「あわせる日本人」

今日はアカデミック木曜日。行って来ましたものづくり寄席in丸の内。

日本人はディベートが苦手とよく言われるが、実は、日本人は相手の話を理解しようと必死で話が出来ない。欧米人は一見話を聞いているようで、実は相手の欠点を探して、自分の論理の正当性を説く。相手をあわせさせる欧米人を相手に日本はどう対応すればよいのか。

レッドオーシャンの元気な魚達
~消耗戦を勝ち抜く日本企業~

日本の製造業、特に化学系企業は規模のハンディキャップを背負いつつ、欧米企業との消耗戦(レッドオーシャン)でしたたかに勝ち残っている。そこにはMBAの教科書の常識を超えた秘策がある。

欧米の企業は、巨大資本を投入し、優秀な人材を外から集結させ、徹底的かつ緻密な戦略を立て、トータルソリューションシステムを構築する。いったん構築すれば、あとはシステムが勝手に稼いでくれる。楽して儲けることが可能なのだ。VISAカード、IBM、グーグルなど。

資源も、お金もない日本が、規模の経済で勝てる余地はなく、別の領域で勝負を挑まなければならない。相手にあわせる日本人だからこそ、敵を作らず、したたかに消耗戦を勝ち抜くことができるのだ。

そういえば、職場で毎日、中期目標を見るだろうか、たぶん見はしまい。だが、アメリカでは、中期目標なしに組織は動かない。日本では、中期目標を立てたところで、所詮、顧客にあわせて、都合よく変化していくのだ。そういう民族だ。それでいいじゃないかと、開き直れば、日本はまだまだ、世界と戦っていけるというお話。日本は、人が稼ぐのです。

「相手にあわせる日本人」
相手に自分をあわせる(日本)
戦略はない。むしろ必要はない。擦り合わせ
中期目標はあるが、なくても動く。
集団経営。集団が最小経営単位。
内部イノベーション
共有化を重視(cc:)
「姿」- ダイナミック 動き方が重要
動き方のビジョン付けを考えた方がよい。
ビジネスモデルではなく、行動モデル
(形はない)
企業の存続が最大の目的
生き物
変化への対応
運命共同体経営
場(時間、空間)→きっかけ、出会い、企業の情報力そのもの、
サークル(価値観の共有)→コンセプト、
チーム(目標を共有する専門家の集まり)→製品、
グループ(属性を一緒にする集まり)→存続
労力をいとわず顧客の満足


「相手をあわせさせる欧米人」
相手を自分にあわさせる(欧米)
主導権をどうにぎるか。緻密な計画、戦略思考
組み合わせ(プラン、戦略が必要)
個人が最小経営単位。
外部イノベーション
コネクション&ディベロップメント(外部とのネットワークが必要)
標準化を重視(report to someone)
組み合わせるためには、標準化が必須
「形」- スタティック
企業価値が最大の目的
人工物
コンセプトの追求
事業プロジェクト経営
楽して儲かる仕組みづくり


日本人の基本戦略・・・生存領域の拡大

1.レッドオーシャンに「相手ヲあわせさせる」企業を引きずり込む
(日本の顧客の常識を世界の常識へ)
 徹底的にサービスする(きめ細かく)

2.「相手ヲあわせさせる」の得意とする標準化をさせない
(絶えざる機能・性能のアップ・・・成熟させない)

3.「相手ヲあわせさせる」を活用する
(国内で鍛えて、海外で設ける・・・海外では組み合わせ型マネジメント)

4.「相手ニあわせる」族同盟をつくる
(日本、タイ、ベトナムで「擦り合わせ同盟」)



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