2008年2月12日
「ラーニング・アライアンス」の構築 - Learning Alliances
先週の木曜日は、アカデミック木曜日でしたが、米国滞在中のため、行けませんでした。筆者とラーニングアライアンスを結ぶ者が替わりに参加してくれレポートしてくれました。
自分ひとりが理解していることを、他の人に理解してもらう努力は短期的には不発に終わるが長期的な投資と考えると、いろいろな面で見返りがありそうだ。この考えは、今回アメリカの訪問先でも「リレーションシップ」というキーワードで強調された。
「ラーニング・アライアンス」の構築 戦略的提携がますます増える現在、相手組織から何かを学習するという目的でアライアンスを組むケースが珍しくない。自動車産業の事例を通してこの現象を共に考えたい。
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In English
Feb. 7th was "the academic Thursday", as I had stayed in the States, I couldn't attend it. My colleague who forms learning alliances with me attended the meeting and reported to me.
An Idea in your brain fails to make someone understood in terms of return in short period, consider that in long term, I think they might get return in various aspects. This kind of idea was emphasized as the keyword "Relationship" during my visit in the States.
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・「アライアンス」、文字通り提携を意味している。企業は、グローバリゼションの進展伴い、生き残りかけて外国企業等との提携を積極的に推進している。
・ただし、企業提携目的や手段は様々
【目的】 【手段】
・シナジー効果(1+1=3) ・技術ライセンス
・リスクヘッジ ・物流チャンネル
・市場参入 ・財務チャンネル
・ライバルの邪魔 ・開発の委託
・学習 ・合弁会社
・吸収合併
→学習目的のため企業提携(ラーニングアライアンス)に注目
・学習とは?
ある学術雑誌のアンケート調査
質問:
Do your firm learn (through the alliance)? →質問として不適切
4つの意味
1.about alliance(提携を運営する方法等学んだ)
2.about an alliance partner(相手企業について学んだ)
3.with an alliance partner(一緒に新しい試みをしたこと等学んだ)
4.from an alliance partner(相手から技術等を学んだ) ← ラーニング・アライアンスはこの点に着目
・何を相手から学ぶか?
学ぶ内容は質の違い
企業提携の例
知とは 最上級 知 心 抽象的 ←取得難 市場情報の掴み方
知 恵 経営管理手段
知 識 設計図の読み方(企業によって多種多様)
情 報 設計図
最下位 データ 具体的 ←取得容易 市場の情報
データは自己でも収集可能であるが、知の根本の知心を学ぶのは難しい。
・学ぶ内容は、具体的なものを理解しないと、抽象的な内容を理解できない
学ぶ内容 例
・既存ツール ハンマーの使い方
↓
・既存ツールの作り方 ハンマーの作り方
↓
・新しいツールの作り方 新しいハンマーの作り方
・では、ラーニング・アライアンスはどのようにすればよいのか。
Ab (日本企業はA高いがbは低い) Ab AB
→ 提携 A ↓↑ B → 結果として両方とも高くなる
aB(外国企業はa低いがBは高い) aB AB
A:ものつくり能力 B:経営戦略能力 弱い部分をお互いにラーニングすればよい
↓
実際はラーニング・アライアンスを行うが、自分は最小限しか教えず、相手から最大限 →
コンフリクト発生!
学びたい!
・このコンフリクトを解消するためにはティーチングが必要!
ティーチングする内容は、具体的(例えばコカコーラのシロップのレシピ)ではなく、抽象的なものがより良い
→結果として、
1.長期的なパートナーシップが構築できる。
2.教えることで相手をより理解する必要ができる。→ラーニングの促進
3.自分の内なる能力を促進(教えるための知識習得)→ラーニングの促進
・ただしこのティーチングを行う大前提として
1.自分でラーニングする相手を積極的に作る
2.何を教えるべきか、その内容についての評価が必要
→ 教えるべき内容が劣っていては本末転倒・・。
3.常に進化する意識を持つ
結論: ラーニングを促進するにはティーチングが不可欠な要素であるということ。
そのためには、教える相手を積極的に選ぶ必要があり、またその教える内容も
客観的に十分教えるべき値にあるのか。また、自分も常に、進化する意識を持
てるかということである。
- by editor
- at 17:23
編集長のおすすめの一冊!2010
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