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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2008年5月29日

菜の花の沖


司馬遼太郎著『菜の花の沖』(全6巻)を読んだ。司馬遼太郎の作品は、「竜馬がゆく」、「坂の上の雲」、「燃えよ剣」を読んだが、この「菜の花の沖」が一番面白かった。これまでの作品もどれも面白いが、今にして思えば、ようやく司馬遼太郎の意図がつかめる年齢になったということかもしれない。

本作品は、江戸時代後期の廻船業者、高田屋嘉兵衛(たかたや かへえ)の一生を描いた作品だが、商品経済の光と影が農耕中心だった江戸の社会にどのようにインパクトを与えたか、その物流によって人々の暮らしはどうなったかなどが描かれていて非常に興味深い。現在のグローバリゼーション社会にいる我々現代人にとっても全く古くない話にも思える。

また、異文化を超えて分かち合う価値観のようなものも語られていて、ジャマイカで2年ボランティアとして過ごした自分にとって非常に影響を受けた作品だ。自分的には、いろんな人に是非読んで頂きたい作品だと思う。



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