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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2008年11月12日

ひとはパンのみにて生きるのではない。 - 想像力は生きる力

発達心理学特論のメモです。

オーストリアの精神医学者フランクルは、第二次大戦中、強制収容所に囚われ、奇跡的に生き延びることができた。人間は、極限の状況では、残忍で、忌まわしい人間性、原始性を示す。未来を意識したとき、直接感覚に訴えてくる現在から離れるような精神活動が活発になる。極限状況にあってもなお、人は未来を意識し、想像力を働かせることができる。また、そう出来たものだけが精神の浄福を保ち続け、生きる力を与えられる。

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現実がどんなに苦しくて極限の状況にあっても、精神的に高い生活をしていた感じ易い人間は、ある場合には、その比較的繊細な感情素質にも拘わらず、収容生活のかくも困難な外的状況を、くつうではあるにせよ彼らの精神生活を破壊しなかった。

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ひとはパンのみにて生きるのではない。厳しい収容生活で生きる目標と希望をフランクルに与えたのは、パンではなくて、人間の精神的な営みである想像力であったのである。


出典:放送大学大学院文化科学研究科 「発達心理学特論」 内田伸子 p67

明るい未来を想像(期待)することほど楽しいことはない。それがより現実的であればこの上ない。現実的な想像するには、未来を正確に予測し、そこから明るい材料を見つけて膨らませる。この作業をするには、「経験」が必要なのだ。

想像は創造の泉

未来を思い描く材料 = 経験
◎想像 <=> 経験
△想像 not 経験

経験は、想像を加速させるが、想像は経験ではない。

経験を複合したり、脈絡をつけるとき何か新しいものが付け加わる⇒創造の可能性



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