2009年1月18日
サクセスフル・エイジングとアンチ・エイジング
平成20年度後期は、「発達心理学特論」を放送大学大学院で受講した。来週単位認定試験でドキドキしているのだが、自分の理解では、「発達心理学」とは、こどもから大人になり、そしてライフサイクルの終わりまで、人はどのように加齢していくのか、それを研究し、どうしたら幸せになれるのかを追求する学問ではないかと思う。そういう意味で、すべての人にとって関心のある興味深い領域ではないだろうか。
「サクセスフル・エイジングとアンチ・エイジング」とは、上手に年を重ねて、年とともに低下する能力の速度をどのようにスロウダウンさせるか、最近では、アンチ・エイジングというと美容というイメージが先行しがちだが、もっと広い意味で、アンチ・エイジングの追求はそれ自体が人を幸せにするのだと思う。
「発達心理学特論」で紹介されるアンチ・エイジングの心理学的モデルは次のようです。
1.認知的予備力の増加
認知的予備力を高めると期待される活動は、演劇や映画鑑賞、海外旅行、美術館や博物館に行く、図書館を利用することなどである。2.知的訓練による知的能力の回復
新しいことへの挑戦するために、いろんなことを覚えること。これは、自分の生きている文脈に位置づいていることが重要で、生活状況の中で意味を持っていないと十分な効果は望めない。3.社会的ネットワークの整備
友達やグループで遊ぶ。互いに訪問しあったりいっしょに何かの活動に参加したりすること(社会的交流)
高齢者と周囲の人々との関係は、世話されるという一方向のものではなく相互に関与しあうような両方向性のものであるとき、高齢者のサクセスフル・エイジングを促進すると考えられる。4.選択-最適化-補償モデル
個人や個人を取り巻く環境は、加齢にともなう変化を単なる喪失としてではなく、適応・対処すべき問題と捉えて、問題解決の方法を見つけ出すように動機付けらる必要がある。
ざっくり言ってしまえば、好奇心をもって勉強し、友達を大事にして、よく遊べ。それらの経験を使って変化する自分の取り巻く環境の空気を読めば、いい循環に入り、きっと楽しく年を重ねられるということ、これを学びました。
あとは、試験をPASSできれば問題なし!
- by editor
- at 23:22
編集長のおすすめの一冊!2010
comments