2009年2月 4日
暗黙知を引き出せ!
先週機会あって異業種交流会というものに参加してきた。異業種だが参加者は同年代で、
「組織に『革新』を起こすために自分はどう動くか」
というテーマで朝9時から夜9時までの1泊2日、みっちり討論してきた。異業種というのはとても面白くて、大学卒業後10数年間まったく別の組織、文化で育った同年代が何を考え、どんな不安を抱えているのか、非常に刺激的な2日間であった。
さて、テーマに対して、みんなが共有してあげる話題が「情報共有、コミュニケーション」なのだ。自分の組織だけではない、ほかの組織でもミスコミュニケーションが失敗を呼び、致命傷になりかねないリスクを抱えいる。民間企業の参加者にとって、景気のいいときは気にならない、だが、悪くなったときに表面化する、まさしく今しか真剣に考えられないテーマなのだ。
仕事には2つのタイプがある。佐々木小次郎型(今日の飯)と宮本武蔵型(明日の飯)で、佐々木小次郎は剣技を徹底的に磨き究極へ達した人物、一方、宮本武蔵は、二刀流という新しいスタイルを生み出して最強になった男だ。
佐々木小次郎型(今日のメシ)
・効率、能率を求める
・3つのS(エス)
- Standard(マニュアルによる標準化)
- Specialize(専門家)
- Simple(無駄を省く)
・見える知
・分析・傾向
形式知
・効果的な指示としてトップダウン(上から下へ)
・OJT(On the Job Training)
・結果責任
・TQC的(Total Quality Control、トータル クオリティー コントロール)
・クロックタイム(秒刻みの管理)、中央集権的
既存の仕事は、能率・効率を求めて、「佐々木小次郎型」で仕事すべし
宮本武蔵型(明日のメシ)
ゆらぎ、こわし、カオスを敢えて起こす!
・他にない、他社との差別化
・お客様も気づいていない価値⇒「ありたいな」を形にする
・「これが欲しいのでは」という提案の繰り返しで信頼を得る
・心の奥にある「何か」
・暗黙知
暗黙知を得るために、平凡な自分がしなければいけないこととは...
・仲間、同僚からお互いに気づかせあう、学びあう ⇒胸襟を開く
↓
人は語る以上のことを知っている
知識の大部分は言葉に置き換えることはできない
出典:「暗黙知の次元」 マイケル ポランニー
↓ 暗黙知を引き出すには...
場 BA
・学びあう
・夢を語る ⇒ 中心をたくさん持った組織
・ここは外さない(芯を持っている)
・中心価値の共有
・ヒューマンタイム(タイミングの管理)
・プロフェッショナリティ(仕事人)
何かを生み出すには、揺るがない哲学と、夢を語り合える仲間がいること。
そういう「場」を提供できるような組織、リリースするタイミングを管理すること、それが、僕の年代の仕事かもしれない。
- by editor
- at 17:58
編集長のおすすめの一冊!2010
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