2009年2月 9日
2つの「ナレッジ」を考える時代
イノベーションを起こすにはどうすればよいだろうか。その為には2つのナレッジ(知識)を整理する必要がある。暗黙知を引き出せ!の補足的思考だ。
形式情報
・効率管理
・人間的な関わりを出来るだけ少なく(まるでロボットのように仕事する)
・現状を分析する能力
・同化作用(管理しやすくすうるために)
意味情報
・奥深くにある情報
・インキュベーション(抱卵)
・ゆらぎ、カオス
・人間的なかかわり(信頼)
・仮説・メタファー、誘発作用
・異科作用(異文化、化学反応)
イノベーションを起こすには従来型の形式情報だけではダメだ。効率はよくなる。それはいい。だが、他社(他者)との差別化はできない。同じことをやっていては、低賃金の人海戦術の前ではまるで歯がたたない。
21世紀の知識社会において、「意味情報」をすばやくキャッチするためにはどういう組織が望ましいのか。どういう組織が最強のチームなのか。
「個人テーマ」とチームビルディング
チームビルディングには4つのフェーズがあると言われている。
1.指示フェーズ
2.対話フェーズ
3.参加フェーズ
4.自立フェーズ
21世紀の新しい組織の模索が続く中、3.参加フェーズ、4.自立フェーズへどのように導いたらよいのか、経営者は頭を悩ませている。そこで注目されているのが、オルフェウス室内管弦楽団という、指揮者のいないオーケストラだ。オーケストラは、指揮者がいなければ成り立たないとい言われるほど中央集権的組織。いわば各演奏者が「佐々木小次郎」的に腕を磨き、指揮者(監督)がどのように仕上げるか、そういう組織だ。このオルフェウス室内管弦楽団は、2度グラミー賞を受賞するほどの実力を持つ。指揮者がいないのになぜ。
それは、指揮者を持つ組織フェーズからすでに次のフェーズへ進化した新しい組織だからだ。僕の世代のみんなが次の組織フェーズを意識して、実力を蓄えれば、イノベーションは起こせるかもしれない。
まずは、「場 BA」を積極的に取り入れようとするマインドが必要だ。
【関連エントリー】
暗黙知を引き出せ!
- by editor
- at 19:41
編集長のおすすめの一冊!2010
comments