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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2009年3月30日

アクションラーニングのススメ -質問して気付く

職場のチームを単に同じ仕事をするためにたまたま寄せ集められた人々から、自律改善できる集団へ変化させるにはどうしたらいいか、自分もそういう年齢になった。いわゆる中堅職員だ。

機会があってアクションラーニングミニセミナーというものに参加してきた。アクションラーニング(AL)自体初耳だが、これまで関心を寄せてきたGBS(ゴールベースシナリオ)「個人テーマ」とチームビルディングと同じ領域でそんなに目新しくはなかったが、ALを実践した事例研究発表会だったため現場の意見を聞くことができ、自分の職場にどう応用すべきか考えるいい機会となった。


個人というのは基本的に自分中心であり、その行動(どんな行動にも)にはそれぞれもっともらしい理由がある。だから中堅職員の僕がああしろ、こうしろといってもその下の職員は頭ではわかった、だけど行動には移らない。何度も何度も言えばいいのだが、それでは人間関係が壊れてしまう。

ではどうすればいいのか。

個人を動かすには、その「個人が主語」になってもらわなければならない。自律的に動くということは、「個人が主語」になるということだ。「個人が主語」になるためには、教えられるのではなく、自分で「気付く」、「Ah, hahh!!」となることが重要なのだ。それがアクションラーニングのエッセンスだ。

それでは、チーム内の個人に「気付き」を促進させるためにどうすればいいのか。ALではありきたりだが、50分間の会議を継続して行い、その会議をどのように運営するかがキーとなると言っている。要約するとこうだ。

参加者がオープンに質問できる場(会議)を提供し、チーム脳(気付き、行動する)を育てる。

この質問できる場を提供できるリーダー(コーチ)には、かなりのファシリテーター能力が求められるが、21世紀の激動の時代はそういうリーダー(コーチ)がいるチームだけが勝ち残るのだ。中堅の今から十分に意識する必要があると感じた。

会議の進行規則みたいなものがあってコーチとしてうまく機能するコツがいくつか紹介された。
1.詰問しない(犯人さがし)、誰々がわるいをしない
2.内容に深入りしない、気付かせることが肝心
など。。

グループからチームへ

グループ(目的をもって集まった人々)

チーム(グループ内の人々が相互に関わり合い、全体として効果的に機能し、相乗効果を出すべく活動している状態

○グループからチームに変わるとき○
・コミュニケーションのとり方が変わったとき
・メンバーの相互理解が進んだり
・必要な情報の共有が促進されたり
・互いの違いを尊重しながら創造的な解を見つけられるようになったり
・真の協働(心から協力し合う、納得して協力し合う)が生まれたり
・複数のメンバーの脳がチームの脳として機能するようになったりします


アクションラーニングは、グループで現実の問題に対処し、その解決策を立案・実施していく過程で生じる、実際の行動とそのリフレクション(振り返り)を通じて、個人、そしてグループ・組織の学習する力を養成するチーム学習法です。

出典:NPO法人 日本アクションラーニング協会


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