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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2009年6月11日

絶望=苦悩 - 意味 という公式

以前、福島智さんをこのブログでも紹介したことがある。

そして、昨日、NHK爆笑問題のニッポンの教養 「私は ここに いる」で福島さんが登場した。彼がでると、魅入ってしまう。

ちょうどその夜のニュースで、辻井伸行さん:全盲のピアニスト、バン・クライバーン優勝したのは、すごい偶然だ。
参考:毎日新聞

絶対的に見ても、相対的に見ても、明らかに自分より活用できるリソースが少ない環境の中で、それを突破して、あるいは乗り越えていくというのは、きっと絶望や苦悩をとともに生き、そしてそこで何かを掴んだのだ思う。

絶望=苦悩-意味 という公式がある。

仮に、苦悩というものに意味がなければ、それは絶望だ。たぶんそれは、生きる意味や存在意味がないというのと同じことになるんだろう。

この式を移項すると
絶望 + 意味 =苦悩 になる。

逆に絶望というものの中にも、意味を見出すことができたなら、それは苦悩であり、そこに存在意義があるのだいう。「絶望」という壁を乗り越えてきた福島さんの言葉には重みある。

福島:私は、何が幸福か不幸かっていうのは、もちろん人によっていろいろあるだろうけれども、すごいしんどい経験をした時にね、つらさ、苦悩というのも何か意味があるんじゃないかなと思うことにしようと。実は同じようなことを言っている人はたくさんいることが分かって。ナチスドイツの収容所に入れられた経験のある人で、ヴィクトール・フランクルという人がいるんですが。彼の本を読んでいて、すごい公式に出会ったんです。
その公式は、絶望=苦悩-意味って言うんですね。
左辺に絶望があって、絶望=苦悩-意味。これは何を意味するかというと、"-意味"を移行したら、絶望+意味=苦悩ということです。意味がない苦悩が絶望である。
で、苦悩と絶望は違うんだっていうことを、彼はアウシュビッツの経験から言っていて、私は同じことを18歳の時に考えて、全然違う時代と状況で似たようなことを考えている人がいるっていうことに出会って、すごく感動しましたし。何が幸福か不幸かっていうのを考える、そのさっきの三つのフィールドの議論の中で、すごく重要な意味を持つのかなと。苦悩があるから、しんどいから不幸だって簡単に考えるのではなくて、意味をそこに見いださせれば、それは絶望ではない。新しい豊かな人生が見つかるかも分からないっていうふうに思っています。だけどそのことと、具体的にどんな取り組みをするか、社会としてどんな取り組みをするかっていう話と、分けながら議論をして、その関係を考えていくっていうことが大事かなと。

出典:NHK 爆笑問題のニッポンの教養

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