2009年10月22日
古い人を変えようと無理してはいけない
先日あるセミナーに参加して、そこには米国大学理事協会のプレジデントとMITのメジャーアグリーメントオフィスディレクターの方の講演があり非常に興味深かった。その内容のひとつに最近読んだ日経ビジネスオンラインの記事が自分の頭の中で繋がったので紹介します。
話せばわかる、と錯覚することがたまにある。きっと分かってもらう努力が不足しているか、自分のコミュニケーション能力が欠けているのか。ただ、無理はしてはいけない。組織でよいプロジェクトを進める上で、保守的な人は必ずいる。直接の決裁者じゃない限り全員の合意を得ることを期待してはいけない。どのような効果が期待でき、それをどう評価すべきかを示し、全員の合意を超えた判断を下してもらうための、最大限の努力がイノベーションには必要だ。そのためには、どのような議論を、どういう軸で評価するつもりなのかを透明にしておく必要がある。立案者は、全員一致という100点満点を目指すのではなく、イノベーションに必要な判断を上層部に下してもらう準備が必要なのだ。
古い人を変えることが目的ではない。仕事にイノベーションを起したいという情熱を古い人を変えるというカウンセリング業務に費やすのはあまりにももったいない、と思いました。
- by editor
- at 22:40
編集長のおすすめの一冊!2010