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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2009年11月21日

空気を読めない女

若干過激なタイトルをつけてしまいましたが、批判的な内容ではありませんのでご安心を。

よく「空気を読まない」という言葉を聞く。なんとなく意味はわかるが、それぞれの空気があるだけに「あのヒト空気読まないよね」という会話にはそれぞれ温度差があるはずだ。「微妙に空気を読まない」っていう場合もあるだろう。それを「空気を読まない」とくくってしまうのは、かわいそうに思う。本当に空気を読まないヒトが身近にいたら。

実は私の職場には「本当に空気を読まないヒト」が二人もいるのだ。めったに出会えないタイプだが二人もいると大変で、お互いあの空気を読まないヒトと一緒にされたくないとほぼ毎日ののしりあっているのだ。平和といえば平和だが、アホらしくて誰も「空気読めてないよ」とは伝えない。どうもこれがまずかったのだというのだが。。

空気を読まないA子さん、よく分からないことで上司に腹を立てている。こういうことだ。

Kさん。なぜ私に仕事を任せてくれないのですか。私の何がいけないというのですか。

と噛み付いている。経験豊富なKさんは通常の僕らとは違ってはっきりとこう伝えたという。

A子さん。あなたが私だったら、使いやすいBさんと、使いにくいCさんだったらどっちを使うんだい?Cさんを使うというのなら、君に話すことは何もない。とにかく君は使いにくいということだ。だから仕事も任せられない。

すると。A子さん。

じゃあ、どうすれば使いやすいと思われるんですか。きわめて個人的な感情に思えるのですが。

(空気を読めんやっちゃなぁ)と苦笑いしつつも、こう切り返す。
どうすればいいかは自分の頭を使って考えなさい。

その後、はっきり言い過ぎてA子さんがやる気を失ってしまうのではないかと心配したKさんだったが、むしろスッキリした顔立ち仕事をしているという。kさんの結論はこうだ。

空気を読めない女にはストレートに言ってあげた方がいい。

これについてそうかも知れないと僕も思う。ストレートに言ってあげた方が本人のためだ。だが、古いヒト・頭の固いヒトを変えようとすることはエネルギーもいるし、自分はカウンセラーじゃない。村上春樹1Q84のBOOK2にこういう文章がある。

説明しなくてもそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ。

1Q84のBOOK2 p183




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