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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2010年3月 2日

任務遂行重視 vs 人間関係重視

バブル期を経て働き蜂の日本人は、長期の不況、リーマンショックを経てワークライフバランスなど男性の育児休暇取得等、働き方の多様化が徐々に広がってきています。

それだけに、職場とプライベートというものを厳格に区別することを急激にすると、コミュニケーションギャップなど、これまで不要であった誤解などのリスクが出てくるなどの危うさを感じます。やはり、仕事がなければ収入がなくなり、プライベートにも大きく影響します。特に不況で今後爆発的な好況になりそうな気配を感じない今日この頃ではもっとそうでしょう。

先日、異文化理解セミナー中国とサウジアラビアを受講する機会がありました。異国の文化的背景を理解し、そのギャップを埋めようとすることは、変わりゆく自分の周りを理解し、そのギャップを埋めることに繋がると感じました。

任務遂行重視 vs 人間関係重視(Task vs. Relationship Orientation)という言葉があります。
ビジネスライクなのか、人情派で仕事は後回しなのか。下の図を見てください。


左にいけば、ビジネスライク。右に行けば人間関係重視です。これは誰と仕事をするかという時に考慮する必要があります。右側に位置する中国や中近東はビジネスにおいても人間関係を重視します。過去の社会情勢や厳しい自然環境が影響しているのかもしれませんが、彼らは長期的な人間関係構築に莫大なエネルギーを使っています。なんの関わりのない人がビジネスに行って好条件を示しても、成功しないでしょう。恩の貸しと借りで成り立っていて、それは世代を超える場合もあるそうです。人間関係重視の社会では、いったん長期的な人間関係を構築できれば、ビジネスにおいても強力な手助けをしてくれることもあるそうです。

日本はちょうど中間に位置していますが、任務遂行重視 vs 人間関係重視のバランスをうまく取れるようになりたいですね。最近は中間管理職的な仕事をしているので、人間関係重視の長期的な人間関係の構築というのが課題だなぁと思う今日この頃です。



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