2010年4月15日
価値のある企画、それは怒りから生れる
先日、SMAP×SMAPや、めちゃ²イケてるッ!、LOVE LOVEあいしてる、27時間テレビなどバラエティ番組の編成で知られる吉田正樹さんの「企画を「組織」で通す。その極意」という講演に参加した。
会社で企画書といえば、まず、損益計算、需要予測、リスクヘッジという構成がセオリーだが、演出家の企画書は3行でまとめられなければ、ボツ。それは、
誰が:
何を:
どうする:
よい企画書とはこれで伝わる。
誰が:東京中の知られていない芸人が
何を:1分間で
どうする:お笑いを披露する(爆笑レッドカーペット)
吉田氏は言う。
不満、嫉妬心を肯定せよ。今足りないものは何か。それを察知してポジティブなパワーにする。アイディア・企画は「怒り」から生まれる。
企画を通すには、「わかる」という共感がなければならない。
・(評価する人が)俺前から考えていた、といわせれば勝ち。
今まで見たこともないような企画を出せと聞くが、そんな企画がでても評価者はとおす勇気はない。
本質が新しい、プロセスが新しいを「こころで受け止められなければヒットしない」
その企画が、受け手の人生にとってどんなに有益か。それを考えるべし!
吉田氏の企画の5カ条
・テーマを創れ!
・問題の所在をはっきりさせろ!
・驚きを与えろ!
・さらにショックも与えろ!
・ひねりを加えろ!
世の中にはエッジのマーケットは大きくない。ふつうものをふううに受け入れられるマーケットは大きい。正攻法で、ライバルに挑み、対立軸を明確にしてそのマーケットを拡大するいうやり方が長期的には成功だ。
視聴率や評価の数字を取ることがいい企画と勘違いしているものがあるが、短期的に成功しても、本当に心を震わせるものを選んでいないとダメ。
価値のあるもの、それは作り手が利用者の人生にどんなインパクトを与えるか想像して創られたもの。源流から川下まですべてをやるものが生き残るだろう。
---
かなり概念的な話でしたが、こころ揺さぶられる思いでした。結局ヒトだよといいいますが、もっと言えば「ハート」なんですよね。有能なあいつの企画より、熱いあいつの企画に賭けたいと上司に言わせたいですね。
- by editor
- at 18:45
編集長のおすすめの一冊!2010