2010年9月12日
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
すでに51万部を突破した通称「女子ドラ」を読みました。ドラッガーは経営学の試験で勉強した程度で太字になっている部分を暗記した程度でしたが、「組織」や「マネジメント」ついて本質的なことを言っていたんだなぁとこの本を読んで思いました。入門書としては抜群の読みやすさだったと思います。
印象的だった言葉を抜粋して紹介します。
あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされる。だが組織の健全さとは、高度の基準の要求である。(中略)成果とは何かを理解しなければならない。成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。それは、見せかけか、無難なこと、くだらないこといしか手をつけない者である。成果とは打率である。弱みが無いことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を失う。人は、優れているほど多くの間違いをおかす。優れているほど新しいことを試みる。
(p.175)
市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
組織には、それ以下では存在できないという最小規模の限界が産業別、市場別にある。逆にそれを超えると、いかにマネジメントしようとも繁栄を続けられなくなるという最大規模の限界がある。
(p.178)
- by editor
- at 10:32
編集長のおすすめの一冊!2010