2011年6月22日
ロンドンで家族と職場の安全を守る
昨日セコムPLC竹澤社長の講演を聞く機会があった。セキュリティ市場が成熟しているこのイギリスで世界大手と真っ向勝負を挑む竹澤氏の情熱とビジョンがびしびしと伝わってきました。行ってよかった。
さて、ロンドンに来て3ヶ月が経とうとしていますが第一印象はジャマイカより安全。夜の外出も怖い思いをしたことがありません。ジャマイカにいた時は、夜の外出はいつも勇気を出して、そしてなんらかのリスクはあるなと思っていました。ロンドンではそんなことはありません。
でもこれはウソ。統計では、イギリスの軽犯罪は、日本の6倍、アメリカの2倍なんだそうです。重犯罪ではないのがミソですが、とにかく引ったくり、強盗、車の盗難にあうケースがたくさんです。参加者の4割近くがその経験者で、さらに経験者の方はリピーターが多かったのがリアルでした。
竹澤氏曰く「セキュリティとは相対的なもの」なんだそうです。犯罪者からすれば、一番成功率の高い相手を狙うのです。そして人というのはそう簡単に変われるものではありません。一度侵入を許した家が、再度被害にあうケースで、その内の2割が1年以内なんだそうです。そう簡単にセキュリティを高められるわけではないということを、犯罪者は知っているのです。
セキュリティは、予防です。常日頃から用心していればその歩き方にも現れてきます。そういう歩き方をしている相手を狙うのはリスクが高いと普通思います。犯罪者もそれを職業としていますので、リスクのなるべく少ない、報酬の期待値がなるべく多い機会を狙うのです。
われわれに犯罪者の動機はコントロールできませんが、機会はコントロールできる、それがセキュリティなんです。
父として、そして中間管理職として、ロンドンで家族や職場の仲間が嫌な思いをしないように、注意していきたいと思います。
- by editor
- at 19:30
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