2011年8月10日
井坂幸太郎の「マリアビートル」
井坂幸太郎の「マリアビートル」を読んだ。「グラスホッパー」の登場人物の名前が出てくるし、グラスホッパーシリーズの最新刊という位置づけになるだろう。といっても本書をいれて2巻しかないのでシリーズとするのは大袈裟かもしれない。
読んだ感想は、「怖い」小説だ。多面的に怖い小説なんだ。暴力的な内容で怖いんだが、次のページをめくらずにはいられないスリリングもある。そして、登場人物のある少年は人をコントロールすることに興味があり絶大的に頭がいいんだが、読者である自分も読み進めるに従ってその少年にコントロールされつつあることに気付く。
いやぁ怖い小説ですよ。続編がありそうな気がしますね。
おススメです。
- by editor
- at 22:28
編集長のおすすめの一冊!2010
comments