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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2011年9月23日

プリンストンの国際交流

プリンストン大学にやってきました。キャンパスは美しく、全米、そして世界各国から優秀な学生が集まってきています。ここではどんな国際交流が行われているのでしょうか。

プリンストンの国際交流を考える前にその背景を知る必要がある。
【Facts】
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留学生の割合
学部生 11% 大学院生40%
留学生の国別ポートフォリオ、中国、韓国、インド。(1位と2位の差はかなり開いているとのこと。日本人はかなり少ないらしい)
学生の65%はなんらかのfinancial aidを受けており、平均額はほぼ授業料と同額。(極めて寛大な制度)留学生には、夏休みの故郷への飛行機運賃も支給。(夏休みは学校が閉まっているので、様々なケアをしてあげられないよりは、帰郷させた方がいいという考え)
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【入学してくる人】
学部生は、入学1000人対して、8000人の希望。英語コースはなく、そもそも部活のリーダーや音楽クラブを率いていた、などすでにPretty sophisticateという。留学生も最初の海外であるという人の方が少なく、英語も堪能。
一方大学院生は、研究領域が極めて専門的で、学部生よりPretty sophisticateでない傾向もあり、そして英語も堪能でない傾向にあるという。
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プリンストンは特に留学生に対するプロモーションは強化していなく、それでもこれだけ集まっているので課題ではない。おそらく、奨学金がよいというのが成功している大きな理由と考えている。

留学生へ行っているサービスを教えてもらった。
1.ワークショップ・・
テーマの例として、
 


  • Transportation →アメリカで車の免許を取るのに必要な要件は何かなど。

  •  アメリカンスラング→やっぱり人気らしい。

  •  Cultural standard→マナー。デートでフランス料理に行きたい場合どうしたらいいかとか。(僕も行ってみたい)

2.チャイルドケア(大学院生の場合は、家族がいる場合が多い)
これらは、プリンストンによるプログラムだが、ヴォランティア団体が運営している。


  •  配偶者のための英語講座(VISAの関係で学校に行けない人もいる)

  •  ホストファミリープログラム

  • インターナショナルフェスフィバル(学生団体の運営)

 

海外での留学について聞いてみた。

ほぼ50%の学生が、2年生くらいに6週間の海外留学をする。単なる旅行ではない。そこで学生は大きな経験をするしそれがプラスになることが分かっている。100%を目指し、カリキュラムに組み込もうという意見もあるが、留学生が遠路はるばるプリンストンに来ているのに、さらにどこかに行くというのはどうか、また18歳に故郷には帰らないということをコミットするのもどうかということで課題はある。またアメリカの学生はプリンストンの環境が好きでここに来たのだから、このすばらしい大学で学んでいたい、キャンパスを離れたくないという理由が多いそうだ。なので、最近は単位のプラスにしかならないように、サマープログラムが主流になっているとのこと。問題は財政面。また交換留学の形でも他国との夏休みの時期が異なるためバランスをとるのが難しいという悩みだ。


[自分用のメモ]
プリンストン アジア
プリンストン ラテンアメリカ
プリンストン アフリカ
(プリンストンのピースコみたいな組織らしい。率はマイナーだがとてもよいプログラムとのこと。)

直面している課題について聞いてみた。

やはり留学生のネットワーキングのメンテナンスという。アラムナイリユニオンで来るのはやはりアメリカ国内からが圧倒的。海外からの参加が少ないのはロングジャーニーが理由と分析していた。留学生アラムナイに対してなんらかのケアは必要だが、チャレンジングなのは、国内と国外を分けることで違う扱いをすることに対する印象だ。これはおそらくブランド戦略にも通じるからこのサジ加減が難しいのだと思う。Not too much, but enough supportという言葉が印象的だ。

プリンストンに入学するということはプリンストンのネットワーキングに参加するということで卒業生はそのことを誇りに思うし、何か貢献したいと思っている。それは寮で2年、厳しい勉学に耐え、その結果手にしたプリンストンの称号とその後手にするだろう輝かしい未来を文化的に、そして学術的にシェアしたからだ。それが短期的にはインターンシップのコネクションにもなるし、中期的には、ビジネスのコネになる。そして長期的にはそれらの思い出が自分の体を温めるのだ。大学はそういう思いをしている卒業生に対し、貢献の場を与えながらエンゲージメントを促進する。プリンストンの留学生のAdmissionは100%アラムナイによるface to faceの面接だ。そこにはアメリカのフィルタをしたくないという意図もある。面接をするアラムナイは極めて多忙かつ成功したビジネスマンが多いらしいが、彼らは喜んで彼らの時間を提供する。それが最終的には寄付という形にもなるらしい。



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