2012年10月 3日
井坂幸太郎の「PK」を読んだ。
最近は全く本を読んでいなくてそれが一つの気鬱だったんですが、先月の終わりに妻の職場の先輩が買ってきてくれた本がそれを吹き飛ばしてくれました。自分の中では抱っこ紐で1歳の娘を寝かしつけながら、この小説の時間を作るという離れ業に挑戦したんですが、ほとんど効果はありませんでした。自分の暇つぶしにはなったか。
中篇の3部作ですが、作品の登場人物の名前が3作に少しづつ出てくるので、まさかここで繋がるのかぁという伏線を読者に膨らませます。分かりやすくて面白い。読み終わった後、勇気が沸く小説、と一言で表せるんじゃないかとも思いました。
臆病は伝染し、勇気は勇気のある者からしか学ぶことはできない、
というようなフレーズが今でも頭から離れません。