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2012年11月 8日

University of Leedsのファンドレイジング

先日University of Leedsのアラムナイリレーションズオフィサーとお会いする機会を得た。いいスーツをまとっていましたよ。全学の同窓会組織を立ち上げたのは5年前だそうで、この領域に猛烈に力を入れているそうだ。5年前までデーターベースといえばスプレッドシートだったというのだから、親近感を覚えるが、この5年の成長ぶりはすさまじい。組織は32人からなっているので、英国大学の中でも「中の上」ではないだろうか。卒業生の寄付率を聞けばまだはじめたばかりだが、19万2000人いる卒業生のうち7000人だということで、3.6%。これはよい数字ですよ。たった5年でここまでとは。マガジンに対する考え方を聞いたが、郵送は莫大なお金がかかるが、今のところ止めるつもりはないそう。プロモーションの意味もあるが、コンタクト・コネクションの側面も強いとのこと。ネットワークレセプションで込み入った話は出来なかったが今後の動きにも注目です。

2012年7月17日

Newcastle Universityのファンドレイジング

先日Newcastle Universityで12年間ファンドレイザーをやっていて、Major Giftを担当している方に会いました。小さな部署で16人のスタッフのうち、3人はファカルティ(教員ですね)、ファンドレイザー・アラムナイ担当が8人、データベース担当5人で構成されています。データベース担当は、一人が入力担当、二人がデータベースアナライザー(分析する人ですね)、一人がプログラマーだそうで、外から購入したものではなく、インハウスで開発したものだそうです。

Factsとしては、卒業生の寄付率は2%程度で、この数字は英国のスタンダードとのことで、よくやっていると言われているのが、僕も以前訪問したことのあるBristol大学の6%です。

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2012年5月16日

pro bono(プロボノ)・ボランティアのマッチングサービス

pro bono(プロボノ)・ボランティアのマッチングサービスに関するMETROの記事を私訳で紹介します。


チャリティ先進国の英国においてさえ、不景気により1年に300団体のチャリティが閉鎖の危機に追い込まれている。この状況をなんとかするべく、先日pro bono(プロボノ)・ボランティアのお見合いスタイルのWEBサービスが開始された。Goodwill Exchangeのサービスでは、法律家、マーケティングスペシャリスト、会計士のようなスキルを無償で提供してくれる方とチャリティをマッチングさせることを目的としている。

この設立者によると、「スキルがあり教育を受けていて、現在特定の職についていないキャリアからステップアウトした女性が近年増えており、彼女らはチャリティに与えることができる時間がある」と確信している。

「誰かを助けるために、己の人生を捧げる、たぐいまれな人たちがいる。私たちは彼らを支えなければいけないし、かれらを退場させてはならない。」

毎年110億ポンド(約1兆4千億円)の半分近くが、161,649団体もあるチャリティのうちたったの901団体にのみ寄付されています。(小さな団体にとってはますます不利な状況です。)

原文はこちら

2012年4月11日

Volunteering Rates -ボランティアと寄付

このエントリーはCURRENTS-CASE APR 2012-の記事からの私訳で紹介するものです。

アラムナイプロフェッショナルが彼らのデータベースに熱心であるという話を聴くことは多くない。だが、Melissa Gayは例外で、データは彼女の仕事をよりよくするとわかっているからだ。

Gayはヴァージニアにある生徒数750人の女子大のSweet Briar Collageで3人のスタッフをもつAlumnae relationsのヘッドだ。ちょうど2年前、アラムナイ&渉外担当副学長からの依頼で、寄付とボランティアの相関関係を調査することになった。彼女は全学の潜在顧客管理システムと似たようなボランティア管理システムが必要だと思った。

すぐに彼女はそれぞれのアラムナイ、保護者、フレンドに関するボランティア活動への関与をレーティングしてデータベースへ記録していった。「私たちは寄付とボランティアの相関関係を明らかにできれば、ボランティアの方がもっとよい経験をできるような仕事をしたい。」

アラムナイ、保護者、フレンドが、イベントの出席、ボランティアサービス、寄付のたびにポイントを受けとる。たとえば、ホームカミングディに出席なら5ポイント、クラブイベントなら1ポイント、過去5年間に寄付があれば10ポイント、もっとも積極的なボランティアに10ポンントなどだ。アクティブな若いアラムナイにスポットライトを当てやすくするために、学生電話勧誘活動、学生クラスキャンペーン委員会に従事したなど学生活動促進に対してもこのシステムではポイントを付与する。

このシステムは2010年秋にスタートし、すでにGayの仕事を助けている。たとえば次のアラムナイアワードの受賞候補者選びや委員会候補者選びなどでだ。彼女はあと5年でこのシステムはもっと強固なものになるだろうと確信している。アラムナイ&渉外担当副学長はこのシステムと全学潜在顧客管理システムの連携が重要と認識している。「我々は大型寄付者とボランティアレートの結びつきはかなり低いことが分かったのかも知れない。その事実は、それらにもっと意味のある関係を作ることができるのではないかと感じている。

2012年4月10日

イギリスの休眠口座活用案 -Big Society Capital

4月4日英紙報道によると、キャメロン首相はチャリティへの投資を促進するため600百万ポンド(約780億円)ファンドを発足することを発表した。この600百万ポンドの内訳は400百万ポンドが休眠口座の活用、200百万ポンドが金融界からの投資という。同首相は世界初のチャリティ投資マーケットを作り、かれが掲げるBig Societyというコンセプトの最初の一例にしたいようだ。このBig Society Capitalは、チャリティがお金を借り易くし、福祉労働プログラムや、囚人の再定住プロジェクトなどのパブリックセクタープロジェクトで利益を出せるようにし、これらを運営する団体を勇気付けることにある。さらに政府は事実上このようなプロジェクトで効率的に運営をできる団体は限られていて、その委託先が限定されていることがいつも争点となるので、それを回避したい狙いもある。

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2012年3月28日

Giving White paperのExecutive summary

今回はHM Government2011年5月に発行の「Giving White paper」のExecutive summaryを私訳で紹介します。あんまりうまく翻訳できなかったですが、なんとなく伝わるレベルにはなっていると思います。
(原文はこちら)

私たちはこれから2年間でボランティアとソーシャルアクションに£40million(52億円)を投資します。Social Action FundとChallenge Prizesが寄付をもっと簡単にそしてもっと魅力的にするモデルを支援します。Local Infrastructure Fundがチャリティとコミュニティグループへのより効果的な支援を届けるための追加支援を提供します。

寄付をもっと簡単にする(Maiking it easier to give)
・寄付を毎日の生活にフィットさせる支援
→金銭の寄付の新しい方法を促進する。たとえば、カードで寄付する際の「ATM寄付」や「Round Pound」などの少額寄付スキームと試験的な自己管理型のボランティアプラットフォームの支援。

・Better information
→新しいフィランソロフィーUKWebサイトに投資し、現在・将来の篤志家へのボランティアデータベース構築によるもっと広い情報アクセスを可能にする。
→携帯電話を使った時間の寄付の新しい機会提供

・Removing barriers to giving
→お役所仕事の削減(すいません、意味が全然わかりませんでした。)
Reducing Criminal Records Bureau (CRB) checks and the Vetting and Barring Scheme to common-sense levels, and working with Lord Hodgson's review of red tape to reduce bureaucracy.
→ボランティア経費手当ての増加をこの予算の中に盛り込みます。

寄付をもっと魅力的にする(Making it more compelling to give)
・新しい税制上のメリット
→以下の場合に相続税を36%に減少させる。財産の10%またはそれ以上の不動産をチャリティに寄付、または、著名な芸術作品を国に寄付した場合。

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2012年3月26日

究極のスチュワードシップ

このエントリーはCURRENTS-CASE-の記事からの私訳で紹介するものです。


寄付はお金だけが全てではない。少数だが遺体を医学のために寄付する人たちがいます。このような寄付がアカデミックにあったとき、この意味することは次世代のドクターや他の医療関係プロフェッショナルを育てることに貢献するということです。

医師にたずねれば、仮に10年も前のことだったとしても鮮明にその授業での経験を思い出すことでしょう。

ある医学系の学校では寄付者の家族が訪れることが出来る場を提供することで、寄付者への敬意を表しています。昨年ミシガン州立大学は寄付者が埋葬される墓地にメモリアルウォールを建立しました。オーストラリアシドニー大学では穏やかな庭園に記念の噴水を設置した。一方記念式典を実施する大学も出てきている。ミネソタアナトミーメモリアルサービスはその中でも最大と思われ、2011年式典では2000名を超える出席者があって、聖歌隊、バイオリン、ダンス、詩の朗読、寄付が可能にした研究発表などが催された。

このアイディアは医学生から生まれたもので、最初は学生と教師のみで1994年に行われたが、1997年には寄付者の家族も招待されるようになった。次第にこのプログラムは遺贈プログラムへと発展し現在は一般へもオープンになっている。寄付はこの10年で180件から453件へと増加している。

この式典に参加して、これこそが希望だとこころを決める人もいるという。人が感謝と尊敬をもってもてなされ、覚えていてもらいたいと願っているのではないでしょうか。

From CURRENT MER 2012


2012年3月10日

東北UPプロジェクトへのチャレンジをはじめました。

2011年3月11日は東京のビルの10階で仕事をしていました。その日の夜は帰れず、職場に泊まりました。妻には連絡がつかず心配をかけました。翌日はお腹にいた赤ちゃんの父親になるための両親学級に出る予定でしたが、携帯に休校になるという留守電がありました。あの混乱の中、仕事とはいえ、留守電を入れてくれた担当者の方の責任の強さを感じました。もともと3月19日に引越しする予定で、混乱の中、挨拶もままならず東京を後にしました。引越し先の環境に慣れるまでに時間がかかり、そうこうしているうちに娘が生まれました。育児で眠れない日と、まだ慣れない仕事で瞬く間に時間が過ぎていきました。頭の片隅にはいつも、東北のために何かしなくちゃという思いはずーっとありました。

あれからもう1年が過ぎました。

仕事以外で僕に何ができるのか。今の僕にボランティアに参加する決意はまだありません。そんな思いで1年間過ごした気がしています。今の自分にできること。悩んだあげく、いつも同じ結論ですが、「走ること」以外できないと思いました。東北の方への直接支援は、「東北UPプロジェクト」にお任せし、僕はその後方支援、ファンドレイジングをしようと決意しました。


東北Upプロジェクトとは、将来の東北を担う次世代の「雇用」の課題解決のためITスキル講習と就労支援プログラムを実施し、被災者の雇用可能性の向上を支援するものです。

目標金額は10万円にしました。教材開発は企業の方がしてくださるので、この寄付金で製本されたテキストを講座ごとに被災された方の中から前向きに進んでいこうとされる方、全員にお渡しして頂きたいです。

今回のチャレンジは、4月15日開催のパリマラソン出走を機に70kgある体重を65kgまで減量します。3日におきにこのサイトで体重を報告します。そして体重が0.1kg増えるごとにペナルティとして 1000円寄付します。逆にダイエットがうまくいったなら、皆さんから0.1kg減るごとに1000円の応援寄付頂けたら、僕からMatch Fundingとして1000円寄付します。

例を示すと、前回の報告した体重が67kgだったなら、今回報告が67.5kgに増えてしまったなら僕は5000円ペナルティとして寄付します。逆に、 66.5kgに減っていたら皆さんのうち5名から1000円の応援寄付をもらえたなら僕は1000円×5名=5000円のMatch Funding寄付をします。(結構な出費だー)


この目標の65kgという体重は実に1999年以来です。社会人になってから体重はロングタームで右肩あがり。今回のチャレンジで、この流れを断ち切りたいという不退転の決意です。


僕は東北のために走ります。食生活やノミニケーションのスタイルを見直します。そしてそれが減量という数値でうまくいった暁には、皆様から応援の寄付を頂けるとうれしいです。僕の不退転の決意が本物ならば、毎日のささやかな楽しみの飲み代が、このプロジェクトのMatch Fundingのソースになります。僕は僕のために、そしてこのチャレンジで得た僕のリターンは東北UPプロジェクトへ社会投資するというのが、僕がこの 1年考えた僕なりの社会貢献スキームです。
この僕のチャレンジを楽しんで応援してもらえればうれしいですし、それが東北地方への貢献にも繋がると信じています。

応援よろしくお願いします!!







2012年3月 8日

QRコードは生き残れるだろうか

アメリカの大学生はQRコードを使うのかという調査がありました。QRコードの使い方はわかるが、使うことにほとんど興味がないという結果がでています。調査は全米24大学キャンパスから534名の学生が対象としたものです。

81% の学生がスマートフォンをもっています。

80% の学生が以前QRコードを見たことがあります。

21% の学生がサンプルQRコードのスキャンに成功しました。

75% の学生がQRコードを将来スキャンしないだろうと言っています。


僕も昔の企画でQRコードを何度かやってみたけど、まぁなんとも評価しがたいですね。もっと簡単ならきっと違ってくるんだと思います。

リソースはこちら(QR Codes Go to College http://www.archrival.com/ideas/13/qr-codes-go-to-college.

2011年12月 9日

Cardiff Universityのファンドレイジング

Cardiff Universityのアラムナイリレーションシップ・プロフェショナルに会いました。いやぁすごい人でした。カーディフ大学の卒業生は14万人、18年かけてコンタクトを85%にした、そして髪の毛は白髪になってしまったといっていました。そう、50%、75%までは気合で到達する数字かもしれないが、そこから先は相当すごいことです。会ったとたん、こちらの立場でいろいろなアドバイスとアイディアを出してくれるからすごい。85%にするためにいろいろなトライ&エラーがあったんだろうなと想像します。寄付で言えばメジャーギフトのほとんどはNonアラムナイなので、アラムナイエンゲージメントとメイジャーギフトは分けて考えいるところが興味深いところです。じゃあ、アニュアルギフトは?と聞くと、UKの大学で、卒業生の寄付率が5%超える大学はオックスブリッジを含めてもないだろうとのことです。興味深いですね。

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2011年11月18日

University of Dundeeのファンドレイジング

先日University of Dundeeのファンドレイザーにお会いしました。University of Dundeeのアラムナイ活動は2004年に始まったばかりで、現在では卒業生の20%までコンタクトできるようになったとのことでした。スタッフは10人なのでできることは限られているというのが日本の大学に示唆があったのではないかと思います。ちなみに寄付率は2%くらいだそうです。

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2011年11月 3日

The Poppy Appeal - supporting The Royal British Legion

11月11日は第一次世界大戦の終戦日です。その戦死者を偲びPoppyの花をCommonwealth countriesでは身につけるようです。9月にアメリカを訪問した時もVeteransプログラムというものがあり、国に貢献した戦死者の家族向けに教育受ける奨学金などを提供したりするものがありました。僕のプログラムコーディネイターの方もそのおかげで大学に行くことができて今の職に就くことができたと言っていたのが印象的です。それぞれの国にはそれぞれの歴史があります。国に貢献したものとその家族に対し、何らかのサポートをするのが国の義務でありますが、さらに「個人」としてその国に住み、そして地域の方と接しながら日常を暮らしていられるのは、先人達の貢献・犠牲の土台があるからだと改めて思いました。それを「思い出す」ことそれ自体に価値があります。そしてそのきっかけとして、それに先立つものをお願いする。フィランソロピーが浸透しているなぁと思いました。

Poppy Appeal 2011




2011年10月27日

University of Birmingham のファンドレイジング

先日University of BirminghamでMajor Giftを担当するファンドレイザーとランチをご一緒しました。University of BirminghamはTHE World University Ranking 2011-2012で148位にランクインしています。ちなみに東北大学が120位。

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2011年10月14日

University of Bristol のファンドレイジング

ブリストル大学のファンドレイザーにお時間を頂きました。ブリストル大学はラッセルグループ(英国の研究大学)に名前を連ね、先日発表されたTHE World University Ranking 2011-2012でも66位にランクインする世界級大学です。ちなみに京都大学が52位。

お会いした方曰く、ブリストル大学は英国で3番目にファンドレイジングをうまくやっているといいます。当然1位2位はオックスブリッジ。米国の大学もそうだが、オックスブリッジも相当進んでいるので、日本が今すぐロールモデルにするには程遠い。1歩2歩進んでいるところをベンチマークするのが現実的だ。ブリストル大学も米国をベンチマークしCASEから学んでいる模様。

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2011年10月 1日

University of South Californiaのフィランソロピー

University of South California(USC)に行ってきました。経験のある方にお会いできたのでとても参考になりました。

USCの国際化とはどういうことですか?

全コースまでとはなっていないが、Requirementになっているところが多い。10日間から3週間までのもので、部局の自治が強く多くは、Deanやfaculty主導によるものだ。これは国際経験を積むこと自体が、Academic evaluationに組み込まれているのだ。また、International Advisory Committeeというものを組織しており、国際Internshipなどの受け入れ探しやケアなどで貢献してもらっている。これもDeanやfaculty主導によるものだ。こういう景気なので、Unpaidのものが多い(米国でInternshipというと給与が支払われるものが期待されるが、短期のものは極めて難しいという)。交換留学も進んでいるが、現実的なことを言うと、授業料は相手国に払うようにしないと、出入りのバランスをとるのは難しく、経営的な判断は下しづらい。また、現地での滞在費などの負担は学生には大きい。

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2011年9月24日

テンプル大学のファンドレイジング -スチュワードシップ

いつかは会うなと思っていましたが今回の旅行で会えるとは思っていませんでした。テンプル大学でファンドレイジング8年、それがかわれてassistant vice presidentになった方とじっくりお話しする時間を頂いた。それは面白かったです。ヨーロッパの大学からもたくさん視察に見えているとのこと。テンプル大学はもうファンドレイジングが主な収入源となっているというからすごい。州立大学なのだが、州からの補助は10%にまで落ち込んでいるという。ほとんど私立大学だな。

まず基本的なことから。
President・・・Externalなお仕事。主にファンドレイジング。
Provost・・・Internalなお仕事。主にアカデミック、ファカルティに関する。

$1B(780億円)がオペレーション予算(運営費)
$140Mが研究費
$700Mが施設建設費
→2020までに寄付で3分の1を集める計画らしくすでに半分以上集めているというのだからすごい。

施設費はランニングコストがかかるがどうしているのか、と聞いた。

簡単でOverheadだ。大学では税金と呼ばれていて、テンプルでは13%。多い大学では30%とるところもあるそうだ。これはどんなプログラムにも課される。あらゆる収入にだ。たとえばサマープログラムで短期の学生コースもそうだし、当然研究費にも取られる。意外に安いなと思った。多分IVYリーグなどはもっとすごいのだろう。

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2011年9月23日

大学へのCity(地方自治体)からの視線

フィラデルフィアにやってきました。ここではローカルの大学と協力してどうやってフィラデルフィア市を大学で勉強する町(University study destination)にするかを目的として作られたNPOを訪問した。

問題点はDisconnectであり、キーワードはConnectだ。接続先は、大学、生徒、ビジネス、そしてフィラデルフィアのコミュニティだ。構想はとてもえらい。大きな絵がなくてはこれは難しいだろう。このNPOの活動は主に市からの助成金($1M)と独自の収入源、そして寄付とのことだ。このNPOの設立経緯はあとで紹介する。

まず、市はなぜ、大学に関するこのプロジェクトにお金を出したのか。市はこのプロジェクトに何を期待したのか。市は将来この市をどうしたいのか。これを考えなければならない。フィラデルフィアの町を歩くとその答えがわかるかもしれない。これはストリートを歩く人、町の独特の香り、お店のサービス、そういう複合的な要素をもって感じるのが町の雰囲気であり魅力だと思う。とにかくフィラデルフィアはそれを変えたかったんだと思う。NPOの担当の方いわく、Well educatedな人がたくさん住めば、Business will stayという。このマーケティング的な分析は将来やってみたいなと思いました。とにかくそういう期待で市は担当者の企画にお金をだした。

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2011年9月22日

国際交流は何をもたらすのか

フルブライトや連邦政府の事務を受託しているNPOの方にお会いした。

マクロ的な統計と経験から言って、アメリカ人の国際交流への意識は「関心がない」ように思える。アメリカ自体、世界各国から人が来て、キャンパスには多くの留学生がいる。それが国際交流で、なんで自分が外国に行く必要があるの?日本でも聞こえてきそうな議論だ。そして、そうなら留学生をもっと増やそうと。

一理ある。しかしさまざまな問題も含んでいる。この分析は行われなければならないし、共有されなければならない。

そもそも国際交流が自分に何をもたらしてくれるのか。「就職」のためなのか。短期的にはそうだろう。不景気になったら状況は変るし、たとえば日本語がうまい留学生を雇用すればいいじゃないか、ということも考えるだろう。もっと長期的なInvest in the Lifetimeとして教えてあげることが必要ではないだろうか。

たぶん教わっても分からないかも知れない。感じることが重要。そんなものは個人の問題で、過保護はよくないと聞こえてきそうだ。そうだ。ぼくもそう思っていた。だけど、じゃあ国際交流が僕に何をもたらすのか。国際交流が減少するとどんな影響をもたらすのか。ここはちゃんと考えなければならない。グローバル化が進む中、世界は急速に変化している。高度成長期の成功事例はこの時代では必ずしも勝利の方程式ではないだろう。しっかりと今の位置づけを認識し、共有すべきだ。

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2011年9月20日

国際交流の価値とは何か

今日お会いしたのは国際交流のBig Pictureを書いている人と、ヴァージニアにあるコミュニティカレッジの副学長さんにお会いした。

アメリカに来てから会う人は自分の仕事が「誰に」そして「自分に」どのような価値があるか、それに結構な時間を費やしているように感じた。そこから発せられる言葉には力強さがあり、聞き手を魅了する。僕がこうやってこのような方にお会いしてお話を聞いているのは、自分がやろうとしていること、その価値とは何かを探す旅なんだと思いました。

かなり経験豊富な方で、ある一つの答えに辿り着いていたようでした。たとえばネットワーキング。エンゲージやアクティベートさせるにはどうしたらよいか。そのために何をオファーするのか。Grant Oppotunitiesのほかに何ができるか。Additional Oppotunitiesとしてさらにトレーニングや学びの機会を提供は効果のある手段として推進しているようだった。ここで、このアプローチはひょっとするとネットワーキングを担当するものであれば一度は思いつくかもしれない。結局行き詰るのはトラッキングだ。このトラッキングがなければ成功しない。僕の経験でもそう思う。しかしトラッキングにはかなりのリソースが必要だ。それはDBの設計・開発でもあるし、SNSのようなコミュニケーションツールでもある。だけど、それでも成功しないだろう。結局誰かからコミットを得るには「誰か」が面倒を見なければならない。フルブライトではリージョナルオフィサー、カントリーオフィサーを置いて、エントリーから、また留学中、帰国後をケアし、トラッキングしている。そのメンテナンスのためにオファーがあり、コミュニケーションツールがあるのだ。

とても大事なことだと思った。

2011年9月 4日

Kew Gardensのベンチとファンドレイジング

キューガーデンを歩くと至るところベンチがあります。そのベンチの多くには銘板が貼られています。寄付をしていただいた方への謝意をあらわしているのです。寄付→ベンチ→銘板というと誰でも考えれると思いますし、日本でもいろんなところで行われていますが、僕の中でなにかしっくり来ていませんでした。なにか、名前を売る、広告スペースなような気がして変な感じがしたのかもしれません。それがパブリックであればあるほどそういう感じがします。

今日、キューガーデンで赤ちゃんを連れて散歩し、休憩のときにベンチに座り、その銘板に気づきました。

Do rest awhile as she often did to gain thoughts and pleasure for these tranquil gardens cannot fail to give the same to you in great measure.

Fond memories of our beloved

Antonitta and Decio Nicolini




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2011年6月29日

York大学のファンドレイザーに会ってきました。

York大学は学生数1万3千人くらいの規模の大学で、そこのAlumni DevelopmentオフィスのDirectorに会ってきました。ちょっと前までニューカッスルでも同じ仕事をしていたとか。ここでは同窓会とファンドレイジング同じグループでやっていました。ホームカミングディもはじめたみたいですが、very americanといっていたのでイギリスでは珍しいのかなと思いました。また、プロモーションは基本、紙からEmail,webに移行したい方針でそれは安いからという理由でした。ただ、これを日本のフェーズで鵜呑みにしないほうがいいかなと思います。この国はWEBを使えない人は圧倒的に不利な立場になるという前提があるからです。使えないからクレームをしても一切返事はありません。そんなバックグラウンドの中で移行しているので、効果的だからという理由ではないことに注目です。またセグメントについても聞きました。あまり細かいところまやっていないみたいでした。これらからファンドレイジングが進んでいるようには思えませんでしたが、イギリス自体が土壌がすでにあるので、データベースなどは専用のものを使っていました。またアニュアルギフトの成績表をみせてもらいましたが、この大学の年間の相場も日本と比べてむしろ小さいくらいでした。卒後5年はお願いしないということも気を使っていました。また、イベント集客についてのコミットメントについてもこちらの相場感覚について聞くいい機会だったので参考になりました。


ヨークの街並み。

2011年6月26日

気軽にチャリティランが行われています。

最近全然ジョギングできていなかったんですが、今日は天気がよかったんでいつものコースを走ってみたら大会がやっているんです。ビブスをよく見ているとRoyal Free Chartiyとあって今度奥さんが出産する病院のチャリティ団体が主催する大会でした。日本でマラソン大会をやるとなると警察に道路誘導依頼などいろいろ大変そうですが、公園の周りをボランティアが立ち、気軽に行われているようでした。イギリスにはこういう気軽なチャリティイベントがたくさんあります。なんとなくですけど、日本にはプロとアマチュアの差が極端にかけ離れているような気がしますが、こちらではその間でくらいで「何かやりたい」「誰かのために何かをしたい」という欲求を満たす場がチャリティなのかもしれないなと思いました。日本ではいけそうだと思うとすぐにプロの広告代理店がついて、ファンドレイジングをやってしまうので、今後魂のあるファンドレイザーが増えると日本も気軽なチャリティが多くなるかも知れませんね。

余談ですが、当然いつものコースをただ走っただけなので、参加費も払っていませんが、ボランティアの人に、「Hang on(がんばれー)」と応援されるとなんか申し訳ない気分がしました。自分にできるチャリティ、今も模索中です。

Royal Free Charity

2011年5月10日

Text-a-donation boost for charity

携帯電話のテキストで、あるNPOのVodafoneコードがJAPN22だとして、寄付者がテキストで、「JAPN22 £5」と打って70070番に送信すれば、そのまま£5があるNPOの寄付金になる。寄付者には、毎月の通話と一緒に請求され、NPOには銀行振り込みされる。ドコモやauでも似たようなサービスがあるが、こっちのすごいのはNPO団体にとって簡単という点だ。日本の場合どこのNPO団体でもいいわけではない。その点イギリスも似ているがそのフィルタにJustGivingがかんでいる。そのスキームを利用したサービスということで注目されているのだ。

英国でも若者の寄付率が低いのがファンドレイザーの悩み。ある調査結果によると65歳以上の寄付率はは80%なのに対して、18歳から24歳の若者の寄付率は44%に留まっているそうだ。若者の寄付率の向上に、「寄付のしやすさ」がどれだけ貢献できるのか。個人的には若いうちに寄付をモチベートするコーズ(大儀)はたくさんあるはずがないので貢献しないのではないかと思っているが、「寄付のしやすさ」が「インパクト」と「マーケティング」がmixされると瞬間的に向上させることができるのかもしれないとも感じている。「その瞬間的」をどう長期的にとらえるか。ファンドレイザーの腕の見せ所ということだろうか。

If your charity's Vodafone Individual Code was 'LUKE22', a donor would text 'LUKE22 £5' and send it to 70070 to donate £5.

参考:Vodafon UK

2011年5月 8日

Kew Garden

キューガーデンに来ました。遠い日本の小石川植物園を思い出しました。








赤ちゃん連れでピクニックに来ている人が多い。


寄付付き入場券とそうでないものを選べる。


年間パスポートも寄付金で支払う形式。授乳スペース、レストラン、カフェ、お土産店も充実していて、近所に住んでいるなら寄付してもイイなぁとおもいました。その価値があります。

2011年4月20日

21st-century volunteering スマートフォンが提案する全く新しいボランティアとライフスタイル

先日ロンドンマラソンの出場した日本人選手を応援に行ってきました。東京マラソンのボランティア枠もこのロンドンマラソンを模範にしています。ロンドンマラソンについては機会があるときに書きたいと思います。ロンドンなのかイギリスがなのか、なにかとチャリティや寄付のお願いに毎日出会います。それだけ寄付の文化があるということだとは思います。それが表面だけなのか、もっと深い部分なのかは滞在1ヶ月目ではわかりません。

とにかくそんな寄付文化がある英国でも新しい寄付の形を探し続けています。それがなんか日本と似ている気がするのです。METROというフリーペーパーが毎日電車で読めるんですが、その原文をオンラインで探したけれど見つからなかったのが残念ですが、要約すると、「お金」以外の寄付が縮小している傾向に新しい風とプラットフォームが生まれということです。その背景と潜在マーケットについて、忙しい毎日の中、「時間」を寄付することは難しい現代人、だけどなにか社会貢献をしたライフスタイルにしたいという「渇き」、そして「何か違う」つまり、自分の得意分野を使った、みんなと同じでない形を模索しているのだ、と。

1.忙しいから時間がない
2.だけど社会貢献したい
3.自分らしいボランティアをしたい

なんてわがままな都会人。でもこれってとても正直でありがたい感想だと思います。毎日の電車の待ち時間にできる「自分らしい社会貢献」。イギリスはスマートフォンを使ってその領域にチャレンジしようとしています。

たとえば、オンラインイメージバンクへの写真の投稿。素敵な写真とコピーライトを譲渡してその利用料の一部が寄付になるような仕組みだそうです。面白いですね。photofoundation.org

スマートフォンの担当者曰く
For smaller charities it gives them a great opportunity to be in the pockets of millions of people.

詳細はこちら
Do some good

2011年4月 8日

英国の寄付金控除の仕組みは、寄付金ボーナスポイント型?

イギリスには寄付文化があるか。まだ来たばかりなのでよくわかりませんが、進んだ制度をもっているのは事実です。今回はそのご紹介。

日本では寄付金控除というと、「お金が戻ってくる」または「住民税が安くなる」という感覚です。確定申告をして、還付される(住民税は税額控除される)ことか、これから紹介するイギリスの制度と比べると日本の寄付金控除は「キャッシュバック型」と分類できるかもしれません。

さてイギリス。こっちの寄付金控除は、どちらかというと寄付金ボーナスポイント型になるかと思います。つまりある一定額が寄付金に上乗せされて支援団体に寄付されるんです。この制度を利用すると、寄付金額に約25%が上乗せされるようです。(すぐに上乗せされるほど単純ではないみたいですが)

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2010年10月 7日

戸田マラ、エントリーしました&チャリティラン~支援のお願い~

みなさま、

先日最大高低差500Mのフルマラソンにエントリーしました。

最大高低差500Mのフルマラソンを頑張ります。このきついコースを本日逝去された職場の同期のために追悼、チャリティマラソンにしたいと思います。36歳という早すぎる寿命を迎えてしまった同期に自分なりにできることを考えた結果です。


【最大高低差500Mのフルマラソンで友を追悼する http://justgiving.jp/c/775 】

職場の同期が本日亡くなりました。享年36歳。若すぎる逝去でした。僕の数少ない飲み仲間で、自分の成長を確かめ合える友人であり、ライバルでした。10年以上の付き合いで、飲みに行って終電がなくなり、新宿のぼろいビリヤード場で時間をつぶし、深夜埼玉の当時住んでいたアパートまで送ってもらったり、思い出は数多くあります。

旧友のご冥福をお祈りするとともに、10月31日に開催される最大高低差500Mという険しいコースの伊豆・戸田マラソンレースに参加し、僕らしい追悼を行いたいと思います。

支援先団体は『侍学園 スクオーラ・今人』で、10月5日火災で子どもや若者の大切な「学びの場」である教室は焼失し、屋根瓦がフロアに散乱しています。NPO法人侍学園スクオーラ・今人復興支援金として寄付したいとおもいます。

代表の長岡さんとは直接お会いしたことはありませんが、一緒に仕事をさせて頂いている中村さんを通じて素晴らしい活動をしていると聞いています。

険しいコースで友を追悼し、その共感を社会に、若者の「学び場」の復興に役立てたいと思います。

100メートル100円、1キロ1000円のご支援頂けたら幸いです。

【火災後の様子。】
焼失し、屋根瓦がフロアに散乱しています。
http://www.sodateage.net/delivery/samugaku.pdf

【ご支援はこちらから】
http://justgiving.jp/c/775

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2010年8月10日

NPOリーダーの長期休暇が組織を救う -創造的中断

コンパスポントというサイトで面白い情報が掲載されています。それはNPOリーダーの長期休暇が組織を救うという内容です。そういえば昨晩NHKでジブリの謎でも、借暮らしのアリエッティで若手監督を起用し、製作に至るまでのプロセスが放映されました。宮崎駿が、リリース間近で張り詰めた若手監督に近寄り、たわいのない言葉をかけました。彼に託すと決意してからあえて距離をとっていたといいます。その時のコメントは、「彼の膝は折れていない」でした。世代交代を進めるにはギリギリのフィールドでなければ伝承させられないものがあるのだと感じました。

さて、creative disruptionつまり、NPOリーダーの長期休暇は、下記のようなメリットがありその結果社会がよくなる。だからNPOリーダーの長期休暇を助成する団体が米国にはあるのです。すごい話ですよね。

  • 上から2番目のリーダー層が成長する機会
  • 事業継承のリハーサル
  • 長期休暇を取得したリーダーはより長く仕事を続ける傾向
  • 長期休暇を取得することでスタッフ、理事、寄付者やコミュニティとよりよい関係を築くことができるようになる
  • 長期休暇取得によって、コミュニティのニーズについてより広い視野を得ることで新しいクリエイティブなアイディアが生まれ、その結果として受益者や寄付者が恩恵を受ける

現在僕も中間管理職として全力で突っ走っていますが組織の持続性をどうしたらよいのか。重要な課題です。

2010年6月20日

ファンドレイジング事務の基本

ファンドレイジング業界には、CRMという言葉が二つあります。コーズ・リレイテッド・マーケティング(Cause-Related Marketing)とカスタマー・リレーションシップ・マネジメント(Customer Relationship Management)。前者は、企業・社会(NPO)・消費者がwin-win-winの関係を構築させる中で、「寄附の提案」をその一つとして行うもの。後者は、新規開拓後の、既存の寄附者の方とどのようにコミュニケーションするかをマネジメントする体制や仕組みのことです。寄附者の個人情報を扱うためデータベースとセットで考えなければいけません。今回はタイトル的に、後者のCRMについて考えてみます。

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2010年3月30日

ファンドレイジングが社会を変える

鵜尾雅隆著「ファンドレイジングが社会を変える」を読みました。僕もJICAという国際機関、まぁ大きくはNPOで、青年海外協力隊員としてジャマイカに2年派遣されていて、非営利的な社会貢献活動を行っていました。現地での活動は、JICAが支援してくれいたので、僕は現地で生活費のことを気にせずに社会貢献活動に専念できたわけですが、何か社会を変えたい!と強く、そして熱い善意の気持ちがあっても、背に腹は代えられないので、結局そういう思いがある有能な人がいても、民間の営利企業に流れるか、公務員になって行政の一環でしか行えないのが現実です。

ですが、大きな政府、小さな政府とよく言われますが、行政だけで社会をよくするための隙間のサービスを埋めて、よりよい社会に変えていけるでしょうか。選挙を介して、政治家を選出して、巨大な組織、国や地方を動かすわけですから、予算の限りなどを考えると優先順位のもと、時には事業仕分けされたりして、長いプロセスが必要です。今、変えなければ!という熱い思いはその間に覚めてしまうかもしれません。日本がもっとよい社会になるために、NPOのような活動がたくさん必要で、社会全体がそのような活動を支えよう!という意識が重要なのだと思います。

現在NPOの活動をしている方も、自分の活動はとてもよい活動をしている!という自負をもってやられていると思いますが、よりたくさんの人の共感を得て、支援してもらうということが大事になってきます。

非営利の活動で社会をもっとよくしたい!と思う方、是非ご一読あれ!!

【参考リンク】
ファンドレイジング道場
非営利組織(NPO)の寄附・助成等を獲得するための資金調達ノウハウについて、日・米・インドネシアでの筆者の経験や取材結果を掲載します。自らを鍛え上げる場であるという意味で、「道場」という言葉を使っています。皆さんのご参加をお待ちしています。

2010年3月15日

JustGivingでフルマラソンチャレンジ!!

ついに日本でJustGivingがはじまりました。英国発の世界最大級の寄付サイトです。昨日のスポーツ番組でも元ヤクルトの名捕手古田敦也さんがこれでトライアスロンにチャレンジするといっていて、日本のファンドレイジングの方々も注目しているそうです。WEB志向の強い僕も、さっそくJustGivingでなにができるのか、6月5日のフルマラソンレースに向けてチャレンジします!!

My challengeはこちら
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私のチャレンジのパワーを北海道の「みどり」につなげたい!!

先日参加した沖縄マラソンで散々な結果でしたので、自分のためだけなく誰かのためにも頑張るぞ!という気持ちをパワーにして「千歳JAL国際マラソン」を走ります。4時間14分という数字は、実に1キロ6分で走りきるという計算です。速すぎず、遅すぎず、メンタルとフィジカルを4時間14分間コントロールできるのか。

事実3月の沖縄マラソンでは心が3回折れました。スピードを緩めるための理由をたくさん自分が並べ立て、そしてその誘惑に首を縦に振ってしまった時点で急に体が重くなり動かなくなってしまいました。

スラムダンクの安西監督は、「あきらめたらそこで試合終了だよ」といいました。心が折れた瞬間、すでに目標達成という試合は終了していたのです。フルマラソンの32キロから先は、進むも地獄、止まるも地獄の中を走るのです。

このチャレンジ達成するために、当日までのトレーニングを含めカロリーコントロールなどトータルで準備を周到に進め、、そして当日自分に完全勝利を収めたいです。

そして、このチャレンジが地元北海道のグリーンに変わるのならば、こんな素敵なことはありません。

共感した皆さんから、「寄付」というカタチで応援してもらえると嬉しいです。寄付先の『北海道グリーンファンド』は、日本で最初の市民風車を誕生などで頑張っているNPOです。

頑張りますので、
どうぞよろしくお願いします !!

2010年1月14日

twitterによる社会貢献

実はこのブログでもtwitterを始めているのですが、ハイチ大地震の速報を伝えたり、義援金の募金活動でも役立っているそうです。(出典:朝日新聞)最近では、鳩山総理がtwitterを始めたことで話題になりました。よくいわれるのは、取り留めのない日記がブログ、たんなるつぶやきがtwitterである。僕の考えでは、日記的なものは、どんどんとMixiなどのSNSサイトで友達とか、クローズドコミュニティで行い、誰に見られてもいいという状況であれば、ある程度の自己表現・情報発信などが意図されているのではないかと思います。自分もジャマイカに行ったとき、この何の情報のない土地で生活するという情報を発信することに高い価値があると思っていました。帰国して5年近く経ちましたが、もっといろんなことを調べてブログに知識や情報を掲載しとけばよかったなぁと思います。まぁとにかくブログを書くというのは、一つの考えを文字にする行為をいい、twitterというのは、頭に浮かんだ言葉を文字にするという違いだと思います。ただし、twitterを続けるのも、常に頭に言葉が浮かび続けさせるという訓練が必要と思い、まぁ行ってしまえば頭の体操ですね。

2009年12月 2日

大事なのは着想ではなく実行力

去年の10月から企画の仕事をしているのだけど最近ようやく自分の中からアイディアが湧き上がってくるようになった。自分の中で散在していた知識がまるでシナプスによって情報伝達がされるように。なので、新聞記事やテレビ、小説の一説などからもアイディアが沸く。というよりはむしろすでにそこに存在していたアイディアが、そのアイディア自ら出てくるかのごとく。

情報を入れれば入れるほど、アイディアを思いつきやすく、逆にそういう視点で同僚やパートナー会社の担当の方とコミュニケーションを出来るようになった。これは自分で言うのもなんだか結構な成長だ。最近の悩みは忘れやすくなってきたことで、さっき浮かんだアイディアが次の瞬間には忘れてしまうこと。なのでできるだけメモをとるように努力している。ところが2009年11月29日のNIKKEI PLUS1を読んでいるとビジネスの達人はそうではないという。

「ビジネスで大事なのは着想ではなく実行力。実行力で大事なのは情熱が燃え続けるかどうか」。だから、ふと浮かんだくらいのアイディアはメモにとらずに、何日たってもずっと頭にのこっているアイディアだけを自分の頭で発酵させていく。
..
メモは書くのが目的ではなく、実行に移してこそ意味がある。

出典:NIKKEI PLUS1

なるほど。チームプレイも同じようにチームメートの仕事の進捗も気になりますが、やはりどうやってその仕事に情熱を燃え続けさせられるか、その仕事のビジョンやスコープ、将来性、社会的な意義を説くことが重要なんだろうと思いました。

2009年7月14日

ケータイで送金

2009年7月3日の朝日新聞で「ドコモ携帯で送金」という記事が掲載されている。送金というのは銀行の仕事で、お金が動くところには、必ず銀行があってその意味で、銀行の利益になる仕組みだったのだが、今回、ドコモがみずほ銀の業務を代理で行う「銀行代理店制度」の許可を得て可能になった。(読売新聞

送金というと郵便局か銀行に行かなければならなかったが、この銀行代理店制度の登場で小口のお金の動きが加速するでしょうか。小さいコミュニティ、例えば、昨日の飲み会の清算などは、現金が無い場合も、「携帯に送っておいて!」なんて会話が成立する時代がここ数年で実現するということでしょう。

ドコモの加入者同士なら、相手の携帯電話番号と名字のかな2文字を入力するだけで送金できる。事前の口座開設や登録も不要で「手軽なケータイ送金」が売りだ。

中略

携帯電話の送金サービスは08年からKDDI(au)と三菱東京UFJ銀行が「じぶん銀行」を始めているが、利用者は、事前にじぶん銀行の口座を開設する必要がある。

朝日新聞から

2009年7月 7日

ふるさと納税 -税額控除されました

特別徴収税額の通知書(納税義務者用)が送られてきまして、2008年度に寄付した金額の領収書と、確定申告をした結果、所得税の還付、住民税の減額が書面で確認できました。当然といえば、当然なんですが、こうやって実感できるとやはり違います。寄付するときに、税制のメリットなどいろいろ書いてありますが、すぐにというわけではないので、なかなか、信じられない気がしていました。なるほど、こういう仕組みなんだなと、この書面をもって理解できました。

ところで、特別徴収税額の通知書(納税義務者用)の見方が慣れないと大変です。というか面倒くさい。埼玉県のWEBサイトで解説がありました。

Q.特別徴収税額の通知書(納税義務者用)が送られてきたのですが、見方が分かりません。通知書の見方を教えてください。

A.特別徴収税額の通知書(納税義務者用)の見方は... 詳しくはこちら


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2009年5月21日

発起人と幹事とは

最近自分の周りで発起人と幹事という言葉をよく聞く。よく聞く言葉だが実はイマイチ意味を理解しておらず、なんとなく聞き流していたのだが、「そちらではどうですか」とか、「どのように人選すべきですか」など質問されたらどうしようと思い、辞書で調べてみました。どういう場面で使うかに当然よりますが、辞書で調べて意味を頭に叩き込んでおくだけでだいぶ違う気がします。

想定される場面
よし、ジャマイカ子供基金を立ち上げて、ジャマイカに関係のある人たちから寄付を募ろう!まずこの趣旨に賛同してくれる発起人を募って、タテヨコナナメ自由自在に動き回れる面倒見のいい人を幹事役にしよう。

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2009年3月17日

所得税還付されました - 2007年の1世帯あたりの寄付金額

先日確定申告した分の所得税還付金が振り込まれました。意外と早くそして簡単だったのが印象的でした。ポイントは寄付などをしたときの領収書などを確定申告の時まで保管しておくことだと思います。慣れが必要ということです。

青年海外協力隊でジャマイカに派遣されたときにジャマイカ人の寄付の文化に驚いたことがあります。僕の同僚はよく僕にお金を貸してくれと頼んでいましたが、道端でお金を請う人には寄付をしていたことです。道端であるいは学校で寄付をお願いされた僕は正直、寄付をすべきか、するならいくらすべきかなどまったく準備が出来ていなかった経験があります。ジャマイカ人は別に所得税還付されるから寄付しているのではありません。心から寄付をしていたことに僕は驚いたのです。

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2009年3月12日

エンダウメントとは

海外の有名大学の財務状況を示すペーパーなので、エンダウメントとかグラントとか出てくるがこれはいったいなんだろうか。

エンダウメントendowmentを辞書で調べると「基金」。このエンダウメントとファンデーションfoundationとの違いはなんだろうか。

正しくは(昔は)、基金というとfoundationであったのだが、基金活動が活発になり次第にfoundationはお金に法人格を付与したもの、つまり財団=組織名として使われるようになり、基金のことをendowmentと呼ぶようになったそうだ。ただ、一般的にはfoundationの方がピンと来る。

もっと正確に言うならば、
endowmentは、元本に手をつけないお金、そしてその運用益でプロジェクトを実施する考え方で、その考えに賛同してもらい寄付を集める行為を、endowment actという。

単にプロジェクト助成を目的にする場合は、grantになる。

そして、grant + endowmentを含む総称がfoundationなのだ。


2009年3月 6日

所得税の還付

2月18日にはじめての確定申告をしました。書類の不備もなかったらしく、税務署では滞りなく処理してくれたようで、あっという間に振込み通知がきました。これは慣れると簡単かも。今回は所得税(国税)の還付だが、ふるさと納税をした分の住民税の税額控除がどのように行われるか、今後もその動向をお知らせします!

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2009年2月18日

はじめての確定申告

今年は、ふるさと納税と教育機関に寄付をしたので、税金が戻ってきます。しかし、税金が戻ってくるためには確定申告をしなればなりません。サラリーマンで始まり、サラリーマンで終えそうで、マイホームの購入も目処がたたない自分の人生ではあまり関係のなさそうなこの「確定申告」、今年やってみようと思います。

1.自分は確定申告して還付金が戻る対象なのか、チェックしよう。

Q3 所得税の還付申告はどのような場合にできますか。

A3 給与所得者(サラリーマン)

雑損控除や医療費控除、寄附金控除、(特定増改築等)住宅借入金等特別控除(年末調整で控除を受けている場合を除く)、政党等寄附金特別控除、住宅耐震改修特別控除、電子証明書等特別控除などを受けられる場合

出典: 国税庁 タックスアンサー

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2009年2月13日

続 ふるさと納税してみました

昨年の11月に出雲市にふるさと納税しました。所得税・住民税の還付を2008年確定申告で行いたかったので、領収書の日付が2008年内でなくてはならず、出雲市のホームページ上で、オンライン申込をし、寄付金はインターネット振込みをした。

だいたい2週間くらいで領収書が来るかなぁと思っていて、なかなか領収書が来なく、不安になったが約1ヶ月くらいで領収書が届いたのでホッとした。

その後、出雲市の特産品をリストから選択してFAXすると約2週間前後で特産品が自宅に届いた。寄付したもののフワフワした感じだったので、実際に特産品が届くと不思議と出雲市が身近に感じた。今度旅行に行ってみようかなぁ。


【関連エントリー】
社会貢献と納税 -ふるさとに寄付しよう
ふるさと納税をしてみました。

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2008年11月17日

ふるさと納税をしてみました。

年末調整の時期ですが、これは2008年の所得を確定する作業です。ここで、特定公益増進団体への寄付、たとえばふるさと納税などで所得控除になるものは年度末の確定申告で処理することになります。なので、所得の確定は1月から12月の収入を基準に確定される。なので、寄付など所得控除の対象になるための領収書は年内の日付のものでなくてはならないので、クレジットカードなどで寄付する場合は、支払い日がカード会社の締め日によって異なるため、気をつけなければならない。

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2008年10月30日

社会貢献と納税 -ふるさとに寄付しよう

所得税や住民税の一部を自分のふるさとに納税できるとしたらどう思いますか。僕は、今住んでいるところが税収不足になるのがまず心配だけど、やっぱり自分のふるさとにも恩返ししたい気持ちはあります。

それで「ふるさと納税」なるものを調べると、恩返しの気持ちを上回るものに「特典」があります。やっぱり自分はお得が好きなのかと。いちどふるさと納税一覧をご覧ください。どう思われますか。まず、特典をきっかけに寄付制度に触れて、それからすばらしいプロジェクトを応援するという気持ちのシフトが自分の中で起こればよいなぁと思います。

僕の気になる特典を進呈してくれる地方自治体
出雲市 そばセットなど
士別市 スープカレーなど
香美町 カニなど
久留米市 とんこつラーメンセットなど

僕は、同じ特典を受けるなら、やはりふるさとの北海道を選びたいなぁ思いました。

ふるさと納税のポイントをまとめると。


  1. 5000円は純粋寄付になる。(自己負担)

  2. いくつかの自治体は、この部分を特産品などの特典で還元してくれる。

  3. ふるさとは、出身地でなくてもよい

  4.     
  5. 確定申告が必要だ。


では、いくらまでが所得控除の対象になるのだろうか。それは、年収によって異なります。北海道のホームページが非常にわかりやすいので参照してみてください。

たとえば年収500万円の場合、自己負担額は、5000円寄付しても、3万円寄付しても5000円。寄付金は、領収書をまとめて申告できるので、自分でいろいろ考えて、1万円は、故郷の町に、1万円は自分の好きなあの町に、1万円は、母校のある町にするなど、納税・寄付を通じて自分のコミュニティへの貢献を考えてみてはどうでしょうか。

寄付控除の対象は、特定公益増進法人も含まれ、ユニセフ、JICA、大学などの教育機関も対象になる。ただし、こちらは、税額控除ではないので、ふるさと納税ほど税金の還付金はない。

「ふるさと納税してみました」エントリーはこちら

手続きの詳細はこちら

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株主優待の地方税版!? 「ふるさと納税」のプレゼント制度増加中

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2008年10月26日

社会貢献と納税 -確定申告のススメ

私は、生まれてから一度も確定申告をしたことがありません。なぜなら面倒くさかったからです。今年度は、自らの意思で納税しようと突然思ったのは、「ふるさと納税」って言葉を最近よく耳にして気になったからなのです。これから数ヶ月に渡って「社会と納税」というテーマで自分の経験を通じて書いていきます。

確定申告のススメ
税金は国から自動的に引き落としされるものではなく、例えば、環境保護や文化保護を透明性を持って行っている団体に使ってくれ!とか、子供たちの為に使って欲しいとかいう「意思」になれば良いなぁと、最近思う。納税者ひとりひとりが、地域やコミュニティについて考えることが重要かなと。

そういう意味では、消費税は何かを買うと必ず価格に上乗せされ、そこに税金を納めるという意思は存在しない。そう考えると、消費税増税論があるが、せめて所得税、住民税で自分の意思が介在する仕組みとセットで考えて欲しい。例えば「ふるさと納税」など。自分の税金が身近で目に見えるようになれば、ひとりひとりの社会参加・地域貢献が進み、よりよい社会への礎になるのではないだろうか。

前段が長くなってしまいましたが、まずは、納税の仕組みを知るためには、「確定申告」をすることが近道だ。僕もまだしたことはありません。今年はやってみようと思います。

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2008年10月 2日

CSRとは

CSRとはCorporate Social Responsibilityの略で、「企業の社会的責任」という日本語にあたる。近頃は、テレビコマーシャルで商品と関係なくあるいは商品と関連させて、たとえば、「東南アジアに学校建設」とか、「植林」とか、「電力の節電によるCO2削減」とかを企業の社会貢献・社会的責務として訴えている。チープに捉えるならば、単なるブランドやイメージ向上のため行っている、むしろその方がそのために、少なくない予算を投入・投資する価値を見出せるのだが、どうやらそんな単純な話でもないようなのだ。

2008年は「食の安全・安心危機」が表面化して、単に利潤の追求のみをしている会社は窮地に立たされている。企業の社会的地位が高まる今日、単にブランドやイメージ向上に留まらず、CSRそれ自体が企業価値に直結しそうな勢いである。金融危機で世界経済が脅かされる昨今それどころではない企業が多いとは思われるが、長期的に「いい企業をを作る」という意識のあるトップ・経営者でなければ、本当の意味で複雑化した21世紀のグローバル社会は生き残れないのかも知れない。

経営者の役割大きい

まず「いい会社」とはどういう会社か、また「いい会社」とは誰にとっていい会社かを考えてみましょう。会社を取り巻く利害関係者には株主、経営者、従業員、取引先、顧客などさまざまな人がいます。特定の人にだけ「いい会社」も世の中には存在します。例えば経営者があぐらをかいているような会社です。しかし、そういった会社はいい従業員が辞めていきますし、顧客も次第に離れていきます。「いい会社」とは、利害関係者皆にとっていい会社でなければなりません。

では、その皆にとっていい会社を誰がつくるかというと、私は経営者だと考えています。株主は経営者を選べますが、実際に業務執行に当たるのは経営者だからです。私自身、銀行を辞めて投資ファンドを立ち上げる時に、自戒の意味も込めて「会社は経営者で半分は決まる」と言っていました。ところが、いざ投資ファンドを始めて経営に直接関与して分かったのは「会社は九割以上、経営者で決まる」ということです。

もっとも、経営者と従業員のベクトルが異なれば、不活性な組織になってしまいます。まずは経営者が明確に目指すべき方向を示し、従業員もそれに同調し、百ある力のすべてを出し切る。それらを合成した会社のベクトルはとてつもなく大きくなり、結局そんな会社が「いい会社」になります。逆に、従業員が千人いたとしても実際は三百人分しか働いていないような会社が破綻企業あるいは不振企業によく見る構図です。

出典:日経CSRシンポジウム

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