2008年9月 2日

進化しすぎた脳

池谷裕二著の「進化しすぎた脳」を読んだ。脳科学の一般向け入門本で、中高生でもわかるように簡単に説明できるので、これ一冊読めば人間の脳とはどんな働きをしているのか、わかった気になれる。

人間の脳はよく、ほとんど能力を使いこなせていないというけれど、著者は将来予期せぬ環境の変化に適応できるように、今の環境より「進化しすぎている」のだと前向きに捉えている。


印象的だったのは、記憶があいまいなのは、記憶力が弱いせいだけではなく、脳が「あいまい」に記憶する機能を持っているからだという。

たくさん覚えないとならないものの共通点を見つけて、一般化・抽象化して記憶しようとするメカニズムなのだ。そして、抽象化したものを他の事象に応用して世の中を理解しようとするのだ。

進化しすぎた脳の続きを読む

2008年5月14日

ゴールベースシナリオ(GBS)理論と教育

最近、大学院で学んでいるものの中にゴールベースシナリオ(GBS)理論というものがある。GBS理論は、現実的な文脈の中で「失敗することにより学ぶ」経験を擬似的に与えるための学習環境としての物語を構成していくものだ。

GBS理論提唱者のシャンク教授が言うには、ハーバード大学やフロリダ大学で学んでいるような学生はどんなことからも学習することが出来るという。学校教育は画一的で、生徒別違う習熟度に目を背け学習を進めていく。当然、ドロップアウトが出るわけだ。しかし、何かが解かるというのは、誰にとっても喜びであり、誰もが平等に有する権利であるはずだ。

学校は、カリキュラムや時間の制限により、一般的な生徒からそれを奪う、あるいは奪おうとしている。シャンク教授それが許しがたかったという。

それで、興味とは何か、それは、現実的なものだとGBS理論の中で提唱する。

シャンク教授のインタビューは非常に興味深い。

ゴールベースシナリオ(GBS)理論と教育の続きを読む

2008年3月17日

鏡の中の物理学


ノーベル物理学賞受賞者である朝永振一郎の「鏡の中の物理学」を読んだ。第一刷発行は1976年で古い本である。数学を専攻していた友達に、「量子力学」について教えてと言ったら、これを読めば、と言われた。

量子力学がなんであるかもわからないので、量子力学がなんであるか聞いたのだが、これを読んで、量子力学がなんであるのか、なんとなくわからないことが、わかった。

おそらく、どこかで専門に学んだ方でないと、「wikipedia」や「はてなダイアリー」を読んでも??だろう。

ただ、この本を読めば、?の数は減るでしょう。解説も併せて読むと科学に対する理解が少し深まるかも知れません。たったの131ページ。週末だけで読めてしまいます。

本書は、物理を専門としない一般向けに書かれおり、最後の章の裁判仕立ては面白い。オススメです。

鏡の中の物理学の続きを読む

2007年11月 1日

共著の場合

共著の場合、筆者にずらずらずらと、数人並ぶことが少なくないが、慣れていないと誰が責任者かいまいちわからない。ただ、ラストの筆者が全体の責任者であるというのが共通した考え方があるようだ。

だから?って感じなんだけど、トリビア的に知っておいていいかなと。

2007年10月 5日

Citation Index(被引用回数)

仕事で、被引用回数を知りたい時がある。どうやって調べているのか、それ自体に興味があったのだが、答えは意外なところ(?)にあった、というよりは、前回の記事と同じところにあった。自分の名前を調べてみたが、同じ苗字の人は世界でもがっばっている。

Times Cited

Citation Index(被引用回数)の続きを読む

2007年10月 1日

インパクトファクター

仕事でNATUREとSCIENCEのインパクトファクターを調べて欲しいという依頼があった。そもそもインパクトファクターとは何?って感じの俺に聞くのかと思いつつも、Googleで調べていくうちにリスト表示してくれるページに辿り着いた。こんな自分でも調べられるなんて、やっぱWEBって便利。

ISI Web of knowledge→Journal Citation Reports

Sort順で並び替えも可能なので、目的の雑誌に辿り着くのは難しくない。


もっと詳しく知りたい方はこちら

impact factor 2006
Nature 26.681
Science 30.028



インパクト・ファクター[科学技術の知識生産の構造]
impact factor

学術雑誌の重要度で、ある学術雑誌に掲載されたすべての論文の被引用度を年間(実際には直近2年間)平均した数値である。これらを用いると、ある科学者の「業績」は、過去に発表したすべての論文について、個々の論文の被引用度にその論文が掲載された学術雑誌のインパクト・ファクターを乗じた数値の総和という形で点数化することができるとされている。

出典:imidas