トルファンの車窓から景色を眺めたり、読書したりしていると、いつの間にトルファン駅に着いていた。読みふけってしまい危うく降り損ねるところだった。ここで降り損ねると、都内で終電を降り過ごすより悲しい。たぶん、戻ってくるのに10時間くらいかかるかも。
トルファン駅に降り立つと、なんか臭い。いや、けっこう臭い。うーん。シルクロード。ちょっと奥地に来たかなという感じ。
駅を降りても、人がまばら。変なやつも寄ってくるが、市街中心部へ行くバスがあると地球の歩き方にあったが、そんなもんは見当たらない。むむ。
しかも、怪しい運転手が連れて行くというが、明らかに怪しく話を聞く気になれない。ちょっと高くてもタクシーはないか調べるが、タクシーもない。この怪しい運転手の言い値で乗らざるを得ないのだろうか。
少し歩く。バス停はないか街行く人に聞く。まっすぐ行って、右に曲がればバスターミナルだそうだ。その間、怪しい運転手は車で追ってくる。なかなかの感じの悪さだ。
運転手のプレッシャーを背中に感じつつ、バスターミナルを探す。15分くらい歩くとバスターミナルを発見した。安堵感で、オアシスを感じちゃいましたよ。そこで、セキュリティのおばさんが、ぶどうをくれた。ここまでくれば一安心。
ミニバスは20分に一本の間隔で運行しているというが、車内で待つこと30分。ジャマイカの乗り合いバスのように、1,2時間待つ覚悟ではいたが、そんなことにはならなかった。車の中は蒸し暑い。