みんなが泣ける泣けるというので読んでみました。そこには、自由、幸せとはなにか、家族、オカンとはどういう存在だったのか綴られていました。帰ったら親孝行しようっと。
大空を飛びたいと願って、たとえそれが叶ったとしても、それは幸せなのか、楽しいことなのかわからない。
自由を求めて彷徨うダメ息子に送る一冊!!っておれのことか?
人は誰かに支えられていて、その一番のサポータはやっぱり母なんです。そういうお話。そうですよ。やっぱり誰にとっても母はそういう存在です。なのに成長していつのまにか自分ひとりで生きてる様な錯覚に陥って感謝することを忘れてしまう。今の自分で居られることに感謝しないとね。
この本は家族について以外に自由とは、幸せとは何かについても語られています。たとえば、
能力は成功はもたらせてくれても、幸福を招いてくれるとは限らない。
かつて自分がなにを目指していたのか、なにに涙していたのか。大切だったはずのそれぞれはその自由の中で、薄笑いと一緒に溶かされていった。ドブの中の自由には道徳も、法律も、もはや抑止する力はなく、むしろ、それを犯すことくらいしか、残された自由がない。
(中略)
大空を飛びたいと願って、たとえそれが叶ったとしても、それは幸せなのか、楽しいことなのかわからない。
結局、鳥篭の中で、空を飛びたいと憧れ、今いる場所の自由を、限られた自由を最大限に生かしている時こそが、自由である一番の時間であり、意味である。
ミスチルの歌にこういうのがある。
夢追い人は、旅路の果てで、一体何を手にするんだろ
嘘や矛盾を 両手に抱え 「それも人だよ」と悟れるの?
旅路の果てに例え幸せがなかったとしても、何も手にできないとしても、自分探しの旅に出かけてしまう気持ちも最近はわかるような気がするんだよな。
久々にちょっとだけ考えさせられた一冊でした。