2008年8月18日
シルクロードをゆく 18 - トルファンのベゼクリク千仏洞
火焔山を奥まで進むとベゼクリク千仏洞だ。6世紀から9世紀中期までこの地域は、高昌ウィグル帝国が支配し、仏教を信仰していた。その時に掘られた石窟だが、その後イスラム教がトルファンに信仰するとともに破壊され、または、清時代にここに来た外国人探検隊によって持ち去られたようだ。仏陀の絵のほとんどは、顔が消されている。なかなか悲しい。とはいえ、最近ではどこかの日本人大学生が、世界遺産に落書きしたとかあったように、人は何かを見ると触りたい、叩きたい、落書きしたい、という感情が生まれてしまうものなのかもしれない。(自己顕示欲?)
外観がとてもきれいなのでトルファンに来たならば是非訪れたい場所だ。
敷地内に伝統楽器をもったおじさんが演奏している。
1曲お願いした。
おじさんの顔はとても穏やかだ。いや、カメラを回しているので、若干緊張しているようにも見えるが。。おじさんは、動画ではなく、写真だと思っていたらしくずっと渋い顔でシャッターチャンスを待っていたのだ。
砂漠の真ん中に響くおじさんのギターの音色は、なにかもの悲しげだ。
動画でどうぞ。
- by editor
- at 22:48
編集長のおすすめの一冊!2010
comments