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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2008年9月18日

クライマーズ・ハイ


横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」を読んだ。今年何冊読んだか思い出せないが、間違いなく一番面白い。映画も見た。ただ、映画を一度見ただけでは、この小説の本当の良さ、伝えたいこと、描きたかったことは分からないだろう。

様々な悩みを抱えながら走り続ける主人公が一生に一度訪れるかどうかの大事件と向き合い、そして、「なぜ登るのか」という問いの「降りるために登るのさ」という意味を探し続ける。

面白いっす!!

著者・横山秀夫がこの当時、地元群馬の上毛新聞の記者であったことはよく知られている。事故の模様を、おそらくもっとも深く知り、受け止めたジャーナリストであったろう。事故から17年後、主人公「北関東新聞」の「日航全権デスク」悠木に託し、渾身込めて作品化した。それだけでもう秀作であることは保証されたようなものであるが、それを超えて、一人の作家がその生涯において残しうる最良の作品、いわば"この一冊"であろうと思われるほどの出来栄えである。

出典:後藤正治(巻末の解説より)



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