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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2007年12月25日

他の追随を許さずに、地域発展させるには

先週の木曜日は、2007年最後のアカデミック木曜日だったのだが、行けなかった。しかし、自分が行けなくてもサマリーを書いてくれる仲間がいる。さてさて、どんな内容だったのか。

日本の自動車や建設機械、工作機械の製品アーキテクチャ(基本設計概念)
は摺り会わせ型(インテグラル型)で、一つのタイプは部品を相互に細かく調整して、隙間無く組み上げていかないと全体としてうまく機能しない製品を製造している。そのため大半の部品は、その企業グループでしか通用しない特殊設計部品であり、日本の熟練技術が十分に生かされ、また、技術革新が起こると、利益に直結すると
いう利点がある。

ところが、日本の半導体等の製品アーキテクチャは、モジュラー型(組み合えせ型)で、一般の汎用部品の寄せ集めでもそれらを組み立てればまともに機能するような製品を製造している。したがって、技術革新が起きても、コストがかかる製品であれば、安価な製品が市場を独占してしまうため、利益に直結しない、また仮にコストが安価な製品を開発しても技術拡散が起こりやすく、コストの安い外国の企業に利益が集中してしまう。特にアジアはモジュラー型製品を得意としているため安価な製品が世界を席巻してしまう。
 結果として日本の半導体メーカーは内弁慶だといわれているものだ。

 そこでアーキテクチャが容易にモジュラー化する分野の日本の産業が取るべき道は、アーキテクチャ・ベースのプラットフォームを形成することで、新たなビジネ ス・モデル・イノベーションを起こす必要があるとのこと。

 要は、上記のインテグラル型の部品とモジュラー型の部品を組み合わせたプ ラットフォームを作成して、そのプラットフォームをモジュラー化することで、アジアでその 部品を使った製品を製造し世界に拡散する。その結果、日本の部品が売れ、アジアの製品が売れる ことでアジア地域の経済発展に寄与できるとのことらしい・・。



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