2010年3月28日
ブレイクスルー・トライアル
伊園旬著、第5回「このミステリーがすごい」大賞 大賞受賞作の「ブレイクスルー・トライアル」を読んだ。先月初めに草津に行く途中のバスの中で読もうと、新宿のバスターミナル付近のコンビニで買ったのだ。コンビニにも文庫本が置かれるようになって便利だなぁと思う反面、どういう本を誰に読んでもらいたくて、置くべき本を選んでいるのかなぁというのも興味がある。機会があれば、コンビニの店長に聞いてみたいもんです。まぁ、売れる本だけ置くのが鉄則なんだとは思いますが。
そういう意味では、「このミステリーがすごい」大賞なんてあると、読んだこともないけど、たぶん面白いだろうという基準を示唆してくれます。読者の自分もこの賞があるからある程度の期待を持って買いました。
さて、「ブレイクスルー・トライアル」。スピード感がいいですね。ノリがいいので、待ち時間などにぴったりの小説です。いろいろな事情を抱えた登場人物が、複雑な関係の中で求めていたこととは、非常にシンプルなものだったりして、世の中を楽しく生きていくにはどうしたらいいか。軽いタッチのなかで、さらっと描いているあたりが受けたのかもしれませんね。
- by editor
- at 11:57
編集長のおすすめの一冊!2010