2010年11月 3日
みんなに支えられ、伊豆戸田マラソン、無事完走しました!
台風のなかチャリティーマラソンのため戸田へ。沼津駅につくと折り畳み傘が一瞬でバキっとリサイクル行きになるほどの強風。普通の大会ならとっくに中止になるはずだが、このレースだけはその辺のリスクへの考え方は積極的だ。とにかくこの高低差500mの過酷なレースを楽しみにしている選手のために運営スタッフはなんどもコースを見回り、リスクを確認し、眠れぬ夜もあったらしい。改めて運営スタッフのこの大会への愛情に脱帽だ。
さて、レース。一気に海抜ゼロメートルから500Mへ10キロで駆け上る。ここまでは順調だった。きついが順調。なんとなくここを抜ければあとはどうにでもなると思っていた。
次の10キロで、せっかく登った500Mを海抜ゼロMまで一気に下る。この辺から、ふくらはぎ、太ももの裏に急激な負担をかけていることになるのだが、鈍いので気付かない。

次の補給点まではこのコースで一番幸せな時間。ほぼ平坦だからだ。意外にタイムがでるかもと欲がでる。鈍いのでここでも足を使っていることに気付かない。
傾斜がどんどん急になる。あれ、これ登りじゃね?と気付いたときには、足が思うように動かない。腰も痛い。でも40分以上ただひたすら登り続ける。
ちょっと下りにきて、これであとは楽かなと油断したとき、絶望的な登りが待っている。足も腰も限界をとおりこしている。「歩きたい」と頭の中で何度も誘惑がよぎる。今回はチャリティマラソン。友人が最期に向き合っていた痛みや苦しみとはどんなもんだろうかと思った。たぶん、こんなものと比べ物にならないだろう。僕はいつでも歩を止めることができる。自分の意思で。そうじゃない状況を想像した。力は沸いてこなかったが、走るのをやめること出来なかったし、するべきではないと思った。
ゴールまであと4キロ地点が見えたとき、体の緊張がほぐれた。疲れている。とても疲れているが、ゴールという明確なものが射程に入ったとき、ゴールへの責任感から解放されるよう気分になり一気にペースアップしてゴールテープを切った。
タイムは自慢できるものではない。ただ、自分に負けないレースができたと思う。天国からその姿を友人が見てくれていたら嬉しい。

4時間51分14秒 150人中51位でした。
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- by editor
- at 10:54

編集長のおすすめの一冊!2010
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