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  毎日にもっと楽~を! BLOG Tokyo

2012年7月30日

敗者の涙

先日の新聞を読んでいたら、米国人ジャーナリストが日本人選手は負けても泣くべきではない、と寄稿していた。なぜならば、世界の人はそれを感動的よりも、子供っぽいと受け取るからだという。その人は日本に好意的なアドバイスをしている。外国人の目から見たら敗者の涙はそのように見えるものかと、僕は思った。もちろん勝負の世界は、勝者にのみ賞賛が送られるべきだ。そしてスポーツを愛するものは常にそういう態度が必要なんだと思う。

実際、海外のメディアを見ていると準優勝おめでとうという記事はほとんどない。ほとんどが優勝を逃してがっかりだという見出しになる。にもかかわらず、僕は、2012年度のウィンブルドンで74年ぶりに英国人で決勝戦に進んだAndy Murrayの流した敗者の涙に感動した。そして会場にいた、テレビを見ていた多くの人がマリの健闘に拍手を送ったのだ。ファンはプレーだけではなく、自分の応援が選手の力になったのか、重いプレッシャーのなかで戦うとはどういうことなのか、そういうものを感じ記憶に刻まれる。何年か後になっても、この試合の出来事でお酒を飲むことができるのだ。これがスポーツのギフトなんじゃないかと思う。そして、オリンピックはこのギフトの結集で、だからこそ、普段興味もないスポーツを観てそこにある感動に期待しているのだ。

今日も興味のないスポーツを見ていたら、日本代表のサッカーの試合を見逃してしまった。ショックの涙・・



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