2008年6月 4日
スモールワールド
1998年頃から世界中で注目されいる「スモールワールド」という言葉がある。これは、世界中の誰とでも6人を介すれば繋がっているという概念で、「ネットワーク科学」などで応用されている。mixiを例にとると、「友達の友達」は、いったいどれだけ広い空間だろうか、mixiに参加している人ならば容易に想像がつくだろう。
この現象はテレビでもとりあげられた。例えば、アフリカのサントメ・ペリンシペという小さな国の人から鶴瓶さんまで14人目で到達した。ブータンから石坂浩司さんまでの人数も、たまたま14人目だった。
スモールワールドといっても、友達の友達は、まだ良いにしても、さらにその友達にいったい自分にとって何の意味があるのか。あるいは、飲み会で共通の知り合いをネタにできるかもしれないが、ほとんど無縁の世界である。
人のネットワークと組織の効率について考える場合、特にタライマワシが起こり易い巨大化した組織の決裁ルートを考えると、この6次隔たりに効果的な近道を追加する方法を考えればよいのだが、近道を追加しすぎると、皆が近道を利用しすぎて負荷が集中してしまう。社長に直談判しなくても良いようなルートを作れば淀みない流れに近づくだろう。
組織の効率を最適化させる何かよい方法はないだろうか。自分はまだ見出せていない。おもしろい研究テーマかと思う。
この仮説は社会心理学者スタンレー・ミルグラムが1967年に行ったスモールワールド実験 (small world experiment) で検証され、その後この仮説をもとに六次の隔たりという有名なフレーズが生まれた。この実験ではアメリカ合衆国国民から二人づつの組を無作為に抽出し、平均すると6人の知り合いを介してその二人が繋がっていることを実際に示した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- by editor
- at 20:05
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